2種類の豚用ワクチンの同時投与を可能にした「インゲルバック(R)フレックスコンボ」を新発売
PR TIMES / 2012年11月28日 19時42分
2012年11月28日 日本/東京
ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:ブルース・クイン)は、農林水産省から既に承認を得て販売している2種類の豚用ワクチン「インゲルバック(R)サーコフレックス」と「インゲルバック(R)マイコフレックス」に加えて、豚サーコウイルス2型関連疾病ワクチンと豚マイコプラズマ・ハイオニューモニエ感染症ワクチンの異部同時投与を可能にした「インゲルバック(R)フレックスコンボ」を12月3日に発売する旨、発表しました。
「インゲルバック(R)サーコフレックス」と「インゲルバック(R)マイコフレックス」には、共に先進のテクノロジーにより開発されたアジュバント「インプランフレックス(R)」が使用されています。アジュバントはワクチン製剤で使用され、主に細胞性免疫賦活作用を示し、ワクチンの効果をさらに高めるのに重要な役割を果たします。
「インプランフレックス(R)」はワクチン抗原を投与後速やかに、かつ持続的に放出させることで、長期間にわたり効果を持続させることが出来る特性を持ちます。さらに「インプランフレックス(R)」は安全性も高く、問題となるような注射部位の異常や有害事象はほとんど報告されていません。このような特性を有し、互いに干渉することのない同じ「インプランフレックス(R)」を土台とする2種類の抗原の異部同時投与の有用性が確認されたことにより、「インゲルバック(R)フレックスコンボ」として承認を得て、発売することが可能になりました。
豚サーコウイルス2型関連疾病とマイコプラズマ・ハイオニューモニエ感染症は大きな経済的損失をもたらす疾病として養豚業経営者に広く知られています。欧米、そして日本においても70%以上の豚がこれらのワクチンの投与を受けていると推定されています。したがって、豚サーコウイルス2型関連疾病ワクチンと豚マイコプラズマ・ハイオニューモニエ感染症ワクチンの同時投与は、豚の健康管理の効率化に革新をもたらすものです。これまで適切な投与間隔をもうけての注射が求められていましたが、「インゲルバック(R)フレックスコンボ」の登場により、同時に注射することができるようになります。
ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社 代表取締役社長ブルース・クインは、「インゲルバック(R)サーコフレックス、インゲルバック(R)マイコフレックスに続き、フレックスシリーズのラインナップにインゲルバック(R)フレックスコンボが加わることで、顧客に更なる付加価値を提供できることをとても嬉しく感じています。これらの製品は、ワクチンの投与回数や投与ストレスを軽減するだけでなく、防疫対策にもなり、かつコスト削減にもなるなど、ワクチン投与計画をより簡便にする様々なベネフィットをもたらします。近年の養豚経営は安価な枝肉単価、継続的な飼料価格の上昇など大変厳しいものと認識しています。このような環境の中、養豚農家において常に大きな課題である豚の健康管理や生産性の向上に、優れた有効性はもちろん、優れた安全性、さらには簡便性をも含む解決策を提供することで、日本における高品質の食糧の自給率の維持、向上に貢献したいと考えています」と述べています。
インゲルバック(R)フレックスコンボ製品概要
【効能又は効果】
豚サーコウイルス2型感染に起因する死亡率の改善、発育不良豚の発症率の低減、増体量の低下の改善、臨床症状の改善及びウイルス血症発症率の低減、並びに豚マイコプラズマ性肺炎による肺病変形成抑制と増体量低下の軽減
【用法及び用量】
豚サーコウイルス2型不活化抗原及びマイコプラズマ ハイオニューモニエ不活化抗原のそれぞれ1mLを、3~5週齢の子豚に、一方を右の頸部筋肉内に他方を左の頸部筋肉内に同時に1回注射する。
【製品写真】
インゲルバック(R)フレックスコンボ
インゲルバック(R)サーコフレックスとインゲルバック(R)マイコフレックスについて
インゲルバック(R)サーコフレックスは、欧州、南北アメリカ、オセアニア、アフリカ、アジアなど多くの国と地域で使用されています。日本では2008年3月に発売されました。インゲルバック(R)マイコフレックスも、欧州、南北アメリカ、アジアなど多くの国と地域で使用されています。日本では2012年1月に発売されました。北米、欧州などの海外の主要養豚地域で、インゲルバック(R)サーコフレックスは、インゲルバック(R)マイコフレックスとの混合投与が認可されています。両ワクチンの投与作業を1回で完了できるということは、高い簡便性だけでなく、作業コストの削減と豚がストレスを受ける回数の軽減にもつながります。さらに注射の回数を減らすことで疾病伝播のリスクも低減できます。
豚サーコウイルス関連疾病について
豚サーコウイルス関連疾病(PCVD)は、世界で最も経済的損害を与えている豚疾病の1つとみなされています。豚サーコウイルス2型(PCV2)の感染は豚の免疫を弱らせるため、他の病原体の二次感染が増え、発育が低下し、死亡率が高まることもあります。豚群のほぼ100%が発育過程で豚サーコウイルス2型(PCV2)に感染しますが、インゲルバック(R)サーコフレックスを投与することで被害を抑制します。
豚マイコプラズマ性肺炎について
豚マイコプラズマ性肺炎は、浸潤率がきわめて高い病原体マイコプラズマによって引き起こされます。感染して肺炎が発生した場合、更なる2次感染のリスクを高め、豚の発育を悪化させ、高い治療費の必要も生じることなどから、この疾病の管理は養豚農家にとって深刻な課題です。インゲルバック(R)マイコフレックスは、マイコプラズマによる肺病変を低減することで、感染による1次的、2次的な経済的被害を軽減します。
ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムグループは、世界でトップ20の製薬企業の1つです。ドイツのインゲルハイムを本拠とし、世界で145の関連会社と44,000人以上の社員が、事業を展開しています。1885年の設立以来、株式公開をしない企業形態の特色を生かしながら、臨床的価値の高いヒト用医薬品および動物薬の研究開発、製造、販売に注力してきました。
ベーリンガーインゲルハイムにとって、社会的責任を果たすことは、企業文化の最も重要な柱の1つです。事業を展開する世界の国々において、社会問題に取り組み、社員とその家族を思いやり、全社員に平等な機会を提供することが、 ベーリンガーインゲルハイムの基盤です。そして、尊重と誠実を重んじ、環境保護と持続可能な社会の実現に向けて貢献することが、ベーリンガーインゲルハイムの本質であり使命です。
2011年度は132億ユーロ(約1兆4,624億円)の売上を示しました。革新的な医薬品を世に送り出すべく、医療用医薬品事業の売上の23.5%相当額を研究開発に投資しました。
日本ではベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社が持ち株会社として、その傘下にある完全子会社の日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(医療用医薬品)、エスエス製薬株式会社(一般用医薬品)、ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社(動物用医薬品)、ベーリンガーインゲルハイム製薬株式会社(医薬品製造)の4つの事業会社を統括しています。
ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパンは、日本の動物用医薬品市場で、豚、牛、家禽といった畜産分野、及び、コンパニオンアニマルの健康分野に注力し、製品の開発、マーケティング、販売を展開しています。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp
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