西東京データセンターを中核にアウトソーシングサービス事業を強化
PR TIMES / 2012年4月19日 11時30分
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(社長:川崎正己、以下キヤノンMJ)とキヤノンITソリューションズ株式会社(社長:浅田和則、以下キヤノンITS)は現在、敷地面積16,532m2、2,300ラック相当の新データセンターを西東京に建設しており、拡大するアウトソーシングサービス事業、クラウドサービス事業の中核拠点として、本年10月よりサービスを開始します。
近年、経営環境の変化やクラウドコンピューティングの進展、事業継続計画の策定・見直しにともない、データセンターを活用した情報システムの戦略的な再構築が注目されています。特に、サーバー統合、仮想化の進展、IT機器の高密度化により、電力、冷却、床耐荷重、環境配慮、セキュリティ面において、従来以上に高度な性能のデータセンターが求められています。
現在建設中の西東京データセンターは、こうしたニーズに応えるもので、最新鋭のファシリティと7段階におよぶ厳重なセキュリティを備えています。また、環境性能を高める省エネルギー技術の導入により、PUE値(※1)1.4の設備設計でエネルギーの効率化を図っています。さらに、都心からのアクセスが良く地盤が強固な西東京に建設しており、津波や液状化などの自然災害リスクが低い立地にあります。
お客さまのシステム運用業務の効率化を目的に、運用サービスの業務設計や運用管理、改善、24時間365日の監視などITILをベースとした運用・保守サービスを提供します。また、キヤノンITSの沖縄データセンターを活用したバックアップサービスやディザスターリカバリー(災害時復旧)サービスも用意します。
これにより、短時間での効率的な障害復旧や事業継続計画に最適なサービスの提供を実現し、お客さまのIT戦略を強力にサポートしていきます。
キヤノンMJおよびキヤノンITSは、西東京データセンターを中核として活用し、グループのクラウドサービス基盤「SOLTAGE」やBPOサービスを強化することで、アウトソーシングサービス事業を拡大します。大手企業を中心にこれまで注力してきたSIサービスに加え、より柔軟で信頼性の高いシステム運用サービスを提案していきます。キヤノンMJグループは、アウトソーシングサービスと保守サービスで構成されるストック型ITサービス事業(※2)全体で、2015年に約500億円の売上を目指します。
※1 PUEとは、データセンターにおけるエネルギー効率を示す基準。
※2 ストック型ITサービス事業は、データセンターサービス、システム運用サービス、クラウドサービス、BPOサービス、保守サービスで構成されます。
<西東京データセンターの特長>
1.立地および地盤~西東京の強固な地盤に立地
■武蔵野台地ほぼ中央に位置し、極めて強固な地盤(N値=50以上)
■災害危険度が低い
・「地震に関する地域危険度測定調査」(東京都):建物倒壊/火災/避難 全て最高ランク1
・標高60m以上、海岸線から十分な距離があるため津波・高潮のリスクが少ない
・液状化リスクがほとんどない地盤
■災害時に都心から駆け付け可能
・都心から大きな河川越えのない立地
2.ファシリティ~「ティア4」※レベルの最新鋭ファシリティ
■基礎免震構造
・免震装置とオイルダンパーを組み合わせて地震動を低減
・制震ダンパーにより縦揺れを低減
■床耐荷重1.5t/m2
・高集積サーバーや大型ストレージを搭載可能
・1ラックあたり平均6kVA、最大20kVA(定格値)の電源供給
■二重床の高さ1000mm
・床下ケーブル配管に邪魔されず冷気を送れるため空調の高効率化を実現
■障害対策
・電力や通信回線の引込は2系統
・冷凍機、冷水配管は2N構成、空調機(AHU)はN+2の冗長性を確保
■非常用自家発電設備
・N+1の冗長構成で、負荷が最も高い状態で72時間稼働が可能な燃料を確保
・最優先燃料供給契約を複数確保
※ティア:日本データセンター協会(JDCC)が「データセンターファシリティスタンダード」で定めた建物や設備の評価基準。ティア4が最も高い評価。
3.グリーンデータセンター~環境に配慮したPUE=1.4の設備設計
■高効率な空調システム
・高効率熱源空調機器(冷凍機)の導入
・フリークーリングの活用
■自然エネルギーの活用
・免震ピットの冷気を利用したクールピット
・通路には自然採光を効率的に取り入れた省エネ設計
・外構には植栽を配置し、一部、屋上緑化を実現
4.セキュリティ~7段階におよぶ厳重なセキュリティ
■7段階のセキュリティを実装
・ボディースキャナーやX線手荷物検査装置による厳格な持込・持出検査を実施
・サーバー室入り口は生体認証付ローターゲートによる共連れ防止対応
■監視カメラシステム
・最大で470台設置可能。映像は90日(重要度に応じて最大180日まで)保存
■金融情報システムセンター(FISC)のガイドラインに準拠
5.運用サービス~ITILをベースとした豊富な運用サービス
■業務システム運用サービス
・ユーザー登録や問い合わせ対応、ジョブ登録・変更、システムの構成管理など業務システムの運用を代行
■運用基盤の構築 維持管理サービス
・お客さまのプライベートクラウドやサーバー、ストレージ、ネットワーク環境の設計、構築保守サービスを提供
■運用監視サービス
・監視センターから24時間365日体制でお客さまのシステムを常時監視
・あらかじめ定められた手順に従い、障害復旧作業やエスカレーションを行う
■ファシリティサービス
・ラック配列・冷却方式、電源の設計・施工、インターネットへの接続環境および機器状況の管理レポートを提供
■資産管理サービス
・お客さまのサーバー機器やソフトウェアライセンスなどの契約・IT資産の管理
<施設概要>
建設予定地 / 東京都西東京市
階数 / 地下1階~地上4階
建物高さ / 26.95m(軒高)
敷地面積 / 16,532m2
ラック数 / 1階:700ラック、2階:800ラック、3階:800ラック
構造 / 鉄骨造(柱CFT造)X方向・Y方向ラーメン構造
地震対策 / 免震装置、制震装置
階高 / 5,450mm(1階、2階)
CPU室床高 / 1,000mm
CPU室床耐荷重 / 1.5t/m2
電力・通信回線引き込み / 各2系統 ※通信回線はマルチキャリア可能
消火設備 / 不活性ガス消火、超高感度煙検知器
空調・冷却設備 / 床吹出型空調(17℃±2℃)、局所冷却設備(オプション)
<西東京データセンターホームページ>
http://www.canon-its.co.jp/datacenter/index.html
<本件についてのお問い合せ先>
キヤノンITソリューションズ株式会社 ITサービスマネジメント事業部
TEL:03-6741-9431
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