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日・ASEAN初の海洋プラスチックごみ問題学生共同プロジェクトに24名選抜

PR TIMES / 2020年11月26日 18時45分

ノーベル物理学賞受賞者 東京大学 梶田隆章教授・九州大学 磯辺篤彦教授 指導「未来のリーダー達による国際海洋プラスチックごみに関する日ASEAN協力宣言」始動



[画像: https://prtimes.jp/i/10699/136/resize/d10699-136-754714-0.png ]

国際機関日本アセアンセンター(所在地:港区、事務総長:藤田正孝 以下、センター)は、今年度、日本とASEAN[1]加盟国の国際海洋プラスチックごみ問題について、学生イニシアティブの宣言の採択・発表を行う初の試みであるプロジェクト「未来のリーダー達による国際海洋プラスチックごみに関する日ASEAN協力宣言」を実施します。

この程、11月14日(土)、ノーベル物理学賞受賞者である東京大学 梶田隆章教授(2015年「ニュートリノ振動の発見」)をお迎えした第一回目のセッションがオンラインにて開催され、日本およびASEAN加盟国より選出された24名の大学生および大学院生が参加しました。セッションを通じて、国際海洋プラスチックごみに対する現状を把握し、知識・問題意識を深めた学生たちは、それぞれの専門分野から未来を見据えて活発にディスカッションを繰り広げました。

応募総数約60名から厳正なる審査の結果選ばれた、日本(岡山県・静岡県・東京都・広島県・福島県・三重県・山口県)と、ASEAN加盟10ヵ国(ブルネイ・ダルサラーム、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)を代表する24名の学生たちは、2021年3月16日開催予定の宣言式「未来のリーダー達による海洋プラスチックごみに関する日ASEAN協力宣言」にて関係省庁及び関係機関等を前に発表する共同宣言を、全3回にわたる準備セッションおよび特別講義を通じて起案します。準備セッションの指導には、国連・環境省・内閣府などでプロジェクトリーダーを務め、海洋プラスチックごみ研究を牽引する、九州大学 磯辺篤彦教授があたります。

【スケジュール】

■準備セッション1:2020年11月14日(土)
■準備セッション2:2020年11月28日(土)
■準備セッション3:2020年12月12日(土)
■特別講義:2020年11月20日(土)
講師:環境省、JICA、ASEAN事務局、北九州市、クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス
■日ASEAN協力宣言式:2021年3月16日(火)

第一回目のセッションでは、まず初めに、センター事務総長である藤田正孝が開会の挨拶を述べました。国際海洋プラスチックごみ問題は現在、海洋だけでなく社会経済にも影響を及ぼしていること、そして、同じ海を共有する日本とASEAN諸国は、未来への責任を果たすための共通課題としてこの問題に取り組んでいることに触れました。また、日ASEAN首脳会議においても、「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」に記載された4分野(海洋協力、連結性、国連SDGs、経済等の分野)のうち国際海洋プラスチック問題が重要視されていることに触れ、本プロジェクトはASEANリーダーたちからも期待されていると述べました。そして、研究フィールドや国籍が違う学生が集うことで、問題解決に向けて多角的なアプローチや価値観がもたされるだろうと期待をよせました。

東京大学 梶田教授は、ノーベル物理学賞受賞理由となったスーパーカミオカンデにおける『ニュートリノ研究』および『Kagra』についての研究の歴史を振り返りながら、拡大する国際的なネットワークに言及し、「研究者にとって、研究課題の理解と結果は最優先事項ではあるが、様々な国と地域から仲間が集まると、予想していなかったアイディアが生まれるため、国際的なコラボレーションは重要である。国際的なコラボレーションは、平和とよりよい未来の鍵となる。日ASEAN間の協業を楽しんでほしい」と述べました。そして最後に、「研究を続けているとあきらめたくなるときもあるが、あきらめないでほしい。重要な貢献ができると信じて自分の信念を貫いてほしい」と学生たちにエールを送りました。

九州大学 磯辺篤彦教授は、日々の暮らしで大量消費されるプラスチックが、河川を通じて日ASEANの海で漂流し、海洋生態系におよぼす影響が深刻化していることを、豊富なデータをもとに指摘しました。また、近年、急速に社会的関心が高まったことで、技術革新やイノベーションがおこり、先鋭的なシミュレーションやモニタリング、トレッキング技術を活用して海洋での浮遊量や漂流のメカニズムを科学的に証明できるようになったことを、現在研究室で行われているドローンとディープラーニングを駆使した実験の様子も交えて共有しました。

選抜された24名の学生の出身地および在籍大学名を参考資料にて記載しております。
学生へのご取材等をご検討いただけますよう、よろしくお願いいたします。

[1] ASEAN(東南アジア諸国連合)とは、1967 年に結成された地域協力機構。加盟 10 カ国(ブルネイ・ダルサラーム、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)の総人口は約6億5千万人。

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