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国内海運会社初、本船上へのCO2回収装置の商用搭載を決定

PR TIMES / 2024年4月22日 17時45分

株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、当社が所有するLR1型プロダクトタンカー“NEXUS VICTORIA”(75,000重量トン級)に、オランダのエンジニアリング企業 Value Maritime B.V.(読み:バリューマリタイム、以下「VM社」、註1)製のSOxスクラバー(註2) 付き船上CO2回収装置“Filtree System”(読み:フィルツリーシステム) を搭載することを決定しました。本船上へのCO2回収装置の商用搭載は邦船社で初の取り組みとなり、2024年末頃の搭載を予定しています。



[画像1: https://prtimes.jp/i/92744/187/resize/d92744-187-b3a83ac263e5d8ed85af-0.jpg ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/92744/187/resize/d92744-187-529a0c11235715908149-1.jpg ]

“Filtree System”は排気ガスに含まれるSOx(硫黄酸化物)PM(粒子状物質)の99%をろ過するスクラバー機能と排気ガス中の最大10%のCO2を回収するCCS機能を備えており、本船上で生じた排気ガスと特殊な溶媒を反応させることでCO2の吸着・回収が可能です。船上で回収されたCO2は溶媒の陸揚げ後に加熱分離され、グリーンハウス事業者、合成燃料製造事業者などのエンドユーザーにおいて、有効活用が期待されています。

当社グループは経営計画「BLUE ACTION 2035」 https://ir.mol.co.jp/ja/ir/management/plan.html で環境戦略を主要戦略の一つとして位置付け、「商船三井グループ環境ビジョン2.2」 https://www.mol.co.jp/sustainability/environment/vision/ において、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目標に定めています。“Filtree System”は本船上から排出されるCO2を分離・回収する技術で、海運業界のカーボンニュートラル化の有効な手段の一つとして期待されており、特に次世代燃料への転換が難しい既存船の脱炭素を進めるための取組みとして注目されています。当社とVM社は今後も船舶のGHG排出削減とCO2回収バリューチェーン構築を通じてカーボンニュートラル社会の実現に貢献します。
当社グループは、CCS/CCUSバリューチェーンの上流・下流への事業拡大、案件獲得と展開加速を推進することで、人・社会・地球のサステナブルな発展に貢献し、青い海から豊かな未来をひらきます。

(註1) Value Maritime B.V.について
2017年設立の船舶向けCO2回収技術の開発を手掛けるオランダのエンジニアリング企業。GHGフットプリント(商品やサービスがGHGをどれだけ生み出しているかの指標)の減少を通じた海運業界全体の持続可能性向上への貢献をビジョンに掲げ、船主やオペレーターの競争力向上を支援している。公式サイト: https://valuemaritime.com/

(註2) SOxスクラバーとは
排ガス中に含まれるSOx (硫黄酸化物)を除去する装置。本装置を使用することで、低硫黄燃料を使わずとも、国際条約で規制されるSOx排出規制を満たすことが可能となる。

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