パレスチナ:MSF、ガザ地区シファ病院への爆撃を強く非難

PR TIMES / 2014年7月30日 15時53分



パレスチナ・ガザ地区内のシファ病院が7月28日、攻撃をうけた。同病院は国境なき医師団(MSF)の外科チームも活動しているガザ全域の中核病院であり、MSFはこの攻撃を強く非難する。イスラエル軍が3週間前に「境界防衛」作戦を開始して以来、約2000人が身を寄せる病院へ爆撃があったことは、ガザ地区の民間人には安全な場所はなく、緊急援助の提供も難しいという現実を示している。

<攻撃を受けた病院は4ヵ所に>

爆撃を受けたシファ病院の外来施設内にはMSFの外国人スタッフ1人もいた。負傷者はいないものの、ヨーロッパ病院、アクサ病院、ベイトハヌーンに続き、7月8日以降被害に遭った医療施設として4ヵ所目となった。

「病院とその周辺への攻撃は決して容認できるものではなく、国際人道法の深刻な侵害です。いかなる状況においても、医療施設と医療従事者の保護・尊重は順守されなくてはなりません。しかし、現在のガザ地区では、病院でさえ、本来あるべき安全地帯となっていないのです」。パレスチナでMSF活動責任者を務めるトマソ・ファブリは訴える。

シファ病院への爆撃の1時間後には、ロケット弾1発がシャティ難民キャンプに着弾。多くの子どもが負傷し、シファ病院に搬送された。MSFの医療アドバイザー、ミシェル・ベックによると、運ばれてきた負傷者の3分の2が子どもだったいう。

<「身動きがとれないのです」>

ガザ地区では、180万人が過密状態の狭い土地で生活している。そして今、そのうち16万人余りは本来の住まいを追われてしまった。「ガザの人びとは海と境界封鎖に包囲されています。イスラエル軍に居住地からの退避を命じられた民間人は、どこに行けばいいのでしょう?移動の自由もなく、ガザ地区外に避難することもできません。身動きがとれないのです」。MSFオペレーション・ディレクターのマリー=ノエル・ロドリグは語る。

MSFのように現地で活動する医療・人道援助団体にとっても、ガザ地区内の活動と移動は極めて危険で困難だ。直近の3週間でも、地元救急隊員と赤新月社のスタッフが死傷。7月20日には、MSFの所有と明らかにわかる車両のわずか数百メートル先に空爆があった。この日は、ガザ地区南部のナセル病院でも、敷地内のMSFテント施設から数十メートルの地点にミサイル1発が着弾したが、不発に終わっている。

MSFがナセル病院にたどり着けたのはこの3週間で2回にとどまり、同病院での外科治療をやむなく中止している。ただ、爆撃被害の深刻な周辺地域の医療ニーズは高く、負傷者の多くが女性や子どもだ。

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