<ヴィス>2025年、オフィスは個性を発揮した「リクルーティング強化」につながるデザインへ|オフィストレンド予想
PR TIMES / 2024年12月23日 16時45分
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『ワークデザイン』を手がける株式会社ヴィス(本社:東京都港区、代表取締役社長:金谷智浩、以下ヴィス)は、ヴィスに所属するデザイナー(52名)にアンケート調査を実施し、回答を2025年のオフィスデザイントレンド予想としてまとめましたのでお知らせします。
【1】2025年オフィストレンド予想
2025年のオフィストレンドとして、下記3つを予想しました。
1)ブランディングが重視された、リクルーティング強化にもつながる個性のあるオフィス
2)心理的安全性が高く、居心地の良いオフィス
3)出社したからこそ得られる、機能的かつ生産性の上がるオフィス
1)ブランディングが重視された、リクルーティング強化にもつながる個性のあるオフィス
2024年と同様に、企業の「ブランディング」は求められると予測されますが、2025年はさらに「リクルーティング強化」と「個性」がキーワードとしてあがりました。人材不足の世の中で、どの企業も優秀な人材を採用すべく、他社との差別化を図った個性のある働く環境=オフィスが求められると考えます。
<デザイナーコメント>
・オフィスをどのようにしていきたいかなど、すでに構想をもっている企業が増えてきている中で、よりブランディング(差別化)を重視する案件が増えると思われる
・働き方の多様性を重視した中で、会社それぞれの個性を表現したオフィスによって差別化を図る
・星の数ほどある会社の中で、オフィスに特徴を持たせて他社とは違う自社の唯一無二をデザインで表現したい企業が増えてくると思う
2)心理的安全性が高く、居心地の良いオフィス
2024年の予想と同様に、2025年も「居心地の良さを感じられるオフィス」という意見が集まりました。さらに、2025年では「心理的安全性*」というキーワードが多くあがりました。テレワークが一般化した今、社員同士の関係性が希薄になっていると話す企業が増えています。そして、これを改善していくためにオフィス回帰という考えが広まってきています。これらの背景からも、これまで以上に「居心地のよさ」が求められ、加えて「心理的安全性」の確保が重視されるのではないでしょうか。
*心理的安全性:組織やチームにおいて、自分の意見や気持ちを安心して発言・行動できる状態
<デザイナーコメント>
・出社率が増加する傾向になると、どうしても空間が密になるので、そこの改善として居心地の良さや余白を求めていく流れになるのではと考えている
・コミュニケーションが取りやすいような、心理的安全性を感じられる、柔らかな雰囲気。誰にでも受け入れられるようなデザインが求められているように感じる
・居心地の良さ、オフィスにおける休憩ではないリラックス感が重視されると思う
3)出社したからこそ得られる、機能的かつ生産性の上がるオフィス
コロナ禍を経て、現在は出社回帰の企業が増えています。コミュニケーションをはじめ、自宅では得ることのできない機能や生産性が上がる、「出社したからこそ」の価値がオフィスには求められるのではないでしょうか。
<デザイナーコメント>
・オフィス回帰の流れにより、オフィスがクリエイティブ発生の基盤と再認識されると感じるため
・会社に行くことの意味や行きたくなる仕掛けづくりを求められることが多い。一度定着したテレワークから出社に戻していくことへのアプローチが出社回帰により、さらに求められると思う
・コミュニケーションや集中などオフィスにいるからこそより機能的で生産性の上がる空間で、人材確保と生産性向上を狙うことが増えると思う
以下では、今年2024年のオフィスについて、2023年と比較しながら振り返りました。
【2】2024年のオフィスデザインは「繋」
「2024年のオフィスデザインを漢字一文字で表すと?」の質問に対しては、「繋」が最も多い結果となり、次いで、昨年最も多かった「集」に票が集まりました。
<デザイナ―コメント 自由回答・一部抜粋>
・外に向けての繋がりもあるが社内での繋がり(コミュニケーション)を高めたいという要望を多くいただいた
・テレワークが増える中、社内の繋がりを強固にするプラン・デザインが求められた
・各スペースの区切りが求められる中でお互いの繋がりをどう作っていくかが求められた
【3】オフィスデザイン「変化していない」が昨年から倍増し全体の44%
「2023年と比較して、オフィスデザインやお客様のニーズの傾向は変わりましたか?」と質問し、2023年の回答と比較しました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58162/214/58162-214-b1f0596a3ba313e9b02c769b74342181-1280x720.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2022年から2023年にかけて「大きく変化した」は5.6%という数値が2023年から2024年は6%とほぼ同じ結果でした。「変化した」は74.1%から50%へと大きく減少した結果となり、「変化していない」が昨年の20.4%から44%と2倍以上に増加した結果でした。
一昨年と昨年を比較した際も、「大きく変化した」「変化した」をあわせて、変化があったとの回答は減少、「変化していない」が増加しているという結果でした。「変化した」とされる理由としては、コロナ禍を経て一般化したハイブリットワークにより、企業ごとに働き方が変化。コロナ後を見据えたオフィス構築が進み、社員にオフィス出社を促す「行きたくなるオフィス」にする工夫、コミュニケーションを取るための取り組みが増えていました。
そして今年2024年。変化があったとする回答(「大きく変化した」「変化した」)は昨年よりも減少、「変化していない」が増加していました。昨年同様コロナが終息していく中で、そのトレンドやニーズはまだまだ継続しており、「変わらない」が昨年から2倍近く増えた44%という結果になったと考えられます。
<デザイナーコメント 自由回答・一部抜粋>
「大きく変化した」
・坪単価の上昇に伴って、その分デザイン性+幅のある提案力が求められていると感じる
・コロナ終焉に近づき、オフィス回帰の流れが大きくなっている。これまでよりもオフィスで働く意味を最大化できる設えやソフトの提案が求められていると思っている
・昨年より、自社の働き方の外部への発信が求められている
「変化した」
・出社率を高めたい企業様が多くなっているので、「会社に来る意味」を新しいオフィスに求められることが多かった
・コミュニケーションの重要度が上がってきた。テレワーク推奨はしているが出社する人数の比率が変わってきた
・コロナが明けてからはオフィスに人を戻す動きが続いているとともに、人材の確保という面で企業ブランディング向上やオフィスの心地よさを求める傾向が続いたように感じる
「変化してない」
・コロナ禍を過ぎてお客様の要望が改めてオフィスに集まる意味を見出したニーズはここ1−2年は変わらなかったと感じる
・大きくは変わっていないと思う。とにかくコミュニケーションというワードが常に人間関係の課題として出てきた
・出社率には変化があるが、要望自体は特に変化していないように感じる
【4】2024年オフィストレンド予想の振り返り
昨年公開した「2024年オフィストレンド予想」を振り返りました。
トレンド予想1.コミュニケーション・集中業務のメリハリあるレイアウト(35%)
<デザイン事例>
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58162/214/58162-214-24bdc4e567312f9eb3e00478f9225602-2880x1921.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
オープンなエントランスと交流のしやすい動線設計で、偶発的な出会いや新たなつながりを生みだしていく。
事例紹介ページ
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58162/214/58162-214-2b873c56575643286ae1ac7c4685d6f2-1500x1000.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
執務エリアとオープンエリアの床に高低差でメリハリをつけ、気分によって働く場所を変えることで、リフレッシュ効果と創造性を引き出す。
事例紹介ページ
<デザイナーコメント 自由回答・一部抜粋>
・テレワークが新たなワークスペースの超集中スペースとしての役割を持ち、オフィスはその他の機能を明確にわけ、ワーカーが自由に働く場所を選べるようにすることが求められた
・部署を超えて解放的でコミュニケーションが活発に行われる空間構成を目指す一方、集中できるスペースを確保することでオフィスの存在意義が高まった
・オフィス回帰が経営陣の要望が大きいので、これまで以上に業務内容のメリハリをつけたレイアウトが求められた
トレンド予想2.ブランディングを語れるデザイン(31%)
<デザイン事例>
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58162/214/58162-214-2c7fe8f8de2d9d1438cc046cf6bc8d87-1500x1000.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
美容と研究所をイメージさせるような、ミニマルで先進性を感じさせるデザインながら、イノベーションを興していくためのオープンさを感じさせる。
事例紹介ページ
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58162/214/58162-214-e600a6fade50c67b4241cc5af60a835c-1500x1000.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ビジョンを表現したカラフルなアートをエントランスに飾り、オフィスの随所でブランドらしさを表現することで、社員、来訪者のエクスペリエンスを向上させる。
事例紹介ページ
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58162/214/58162-214-d5d46078b11d4124e231eed41016b9eb-1500x973.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
新たな創造性を促進するオフィスとして、クリエイティブなアイディアが生まれやすく、そして混ざり合っていくことを促していくレイアウトを施している。
事例紹介ページ
<デザイナーコメント 自由回答・一部抜粋>
・会社のアイデンティティが、より問われる時代に突入していて、選ばれる企業になるために、必然的にブランディングが感じられるオフィスが必要になった
・人材不足による採用強化のために自社の取り組みや特徴を分かりやすく表現することが求められている
・外に向けたブランディングもだが、内に向けたブランディングを意識している会社が増えてきている。その結果、外に良い影響を与えられるようになるとの理解も進んできている印象がある
トレンド予想3.居心地の良さが感じられるオフィス(31%)
<デザイン事例>
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58162/214/58162-214-ab13acb1934922221a9e43bee0d9c4e3-1500x1000.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ビルの景観に合わせ、緑と余白をうまく活用することで空間に癒しとゆとりをもたせ、居心地の良さを演出。
事例紹介ページ
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58162/214/58162-214-889ad98dd64e98ef6e75dedc33161634-2400x1557.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
随所に植栽を設け、緑視率を高めることでオフィスにいながらも自然が感じられ、リフレッシュして働くことを可能にしている。
事例ページ
[画像10: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58162/214/58162-214-cc19df822e0123f8c835d500a570c461-3000x1946.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ガラスと植栽、木目をふんだんに取り入れることで、開放感と抜け感をもたせながら、透明性と生き生きとした温かみを演出している。
事例ページ
<デザイナーコメント 自由回答・一部抜粋>
・働く人の働きやすさや、オフィスへ出社したい、長い時間居てもストレスなく過ごせることを希望されるクライアントが多かった印象がある
・コロナが終息しつつあり、全員出社の企業が増え、会社に出社する意味が改めて問われている時期になっていると思う。とはいえ在宅勤務はオフィス面積の担保の為に継続していく企業が殆どで、集中作業は在宅、打ち合わせは会社でという働き方が多いように感じる。家よりも居心地が良く、会社にいた方が仕事が捗るオフィスである必要性が出てくると思っている
・心理的安全性が求められることが多かった
まとめ
2024年のトレンド予想「居心地の良さ」「ブランディングが語れるデザイン」が求められたオフィスが多くあり、これは来年も続いていくと考えられます。
新型コロナウイルスの感染拡大を機にリモートワークが働き方のひとつの選択肢となりましたが、引き換えに「帰属意識」「愛社精神」が薄れてしまったことが大きな課題となっている企業も多く、今なお、働く上での大きな課題となっている企業は少なくとありません。引き続き、「ブランディング」はオフィスや働くを考える際に、非常に重要なテーマとなるでしょう。
さらに、2025年は、「心理的安全性」「個性」「採用強化」がトレンド予想として多くあがりました。これは、オフィスを考えるうえで重要なキーワードになると予想されます。
近年、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き、出社回帰の企業が増えており、今年はGoogleやAppleなどの世界的企業も、出社必須にするといった動きがありました。この流れの中で、リモートワークでは得ることのできない「出社したくなる」「生産性が上がる」デザインが来年さらに必要になってくるのでしょう。さらに、昨今の人材不足も重なり、より優秀な人材を採用するために、他社にはない差別化したオフィス環境や、ブランディングが落とし込まれた個性的なデザインが求められるのではないでしょうか。
そのためには、今働いている社員の声をしっかり拾って心理的安全性を確保しつつ、採用面からも魅力を感じてもらえるオフィスデザインが必要になります。
ヴィスでは、ワークプレイスの現状を可視化するDXツール「WORK DESIGN PLATFORM*」があります。現状のオフィスや社員の声を可視化することで、働きやすいオフィスや環境を実現させ、従業員のエンゲージメントも企業の生産性も向上させることに繋がっています。
こうしたヴィスならではの『ワークデザイン』を追求しつつ、トレンドを発信してまいります。
*WORK DESIGN PLATFORM:サーベイ・ワークプレイス分析・シミュレーションを活用して、オフィス構築に必要な空間構成・稼働率・コストなどの適正数値の算出や、社員満足度を可視化。これらのデータをもとに、企業ごとの最適な働き方を導き出します。
─────────────────────
【調査概要】
・調査期間:2024年11月8日~2024年11月26日
・調査主体:株式会社ヴィス 自社調査
・調査対象:株式会社ヴィス クリエイティブディビジョン所属のクリエイター(設計デザイナー)
・有効回答数:52名
・調査方法:インターネット調査、自由回答形式
─────────────────────
■オフィストレンド予想2024
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000173.000058162.html
[画像11: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/58162/214/58162-214-55d6008fe7af3de937c1e39c6ba5e8bc-2018x1200.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]株式会社ヴィス
ヴィスは、3つの事業を通してパーパス(存在意義)である『はたらく人々を幸せに。』の実現を目指しています。
・ブランディング事業
ワークプレイス、CI・VI(ロゴ・WEBサイト・パンフレットなど)のデザインを通して企業ブランディング構築を支援します。
・データソリューション事業
『WORK DESIGN PLATFORM』など、データに基づいて「はたらく」に関する課題を定量・定性面で可視化し、最適な働き方やオフィス環境の構築に導きます。
・プレイスソリューション事業
フレキシブルオフィス『The Place』の運営ノウハウを通して、オフィスビルやワークプレイスの活用提案など、不動産資産の有効活用を支援します。
【会社概要】
社名:株式会社ヴィス
代表者:代表取締役社長 金谷 智浩
事業内容:ブランディング、データソリューション、プレイスソリューション
設立:1998年4月13日
事業所:東京本社、大阪本社、名古屋
URL:https://vis-produce.com
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