ヨルダン:MSF、アンマンで抗生物質耐性に関する医学会を開催

PR TIMES / 2014年9月19日 14時41分

国境なき医師団(MSF)は、9月21日と22日の2日間、ヨルダン保健省アリ・ヒャサト大臣後援による医学会「中東における抗生物質耐性─多剤耐性感染の予防と治療における知見」を開催します。本学会では、ヨルダン、イラク、レバノン、エジプト、アラブ首長国連邦、イエメン、フランス、スイス、米国、インドなど世界各国から80人以上の感染制御分野の専門家を迎え、下記の演題でセッションを予定しています。

1日目:「中東における抗生物質耐性─問題の概況」「現行抗生物質の有効性維持」「院内薬剤耐性菌感染低減に向けた取り組み」など
2日目:保健省専門家および海外からの参加者による会合、座談会


<多剤耐性の課題に議論の道を開く>
MSFは、中東地域での活動において熱傷治療および慢性骨髄炎の管理をするなかで、紛争による負傷者から分離された抗生物質耐性菌に対し強い懸念を抱いてきました。本学会が、この問題に対する具体的かつ有益な、中東地域の状況に適応した対策の実行につながり、またその動きが各国政府、学界、NGO間における新たな協力によって加速されることを期待しています。

MSFがアンマンで展開する外科プログラムでは、2006年以来、多剤耐性と多剤耐性菌に関連した大きな課題に直面してきました。このプログラムでは、同地域内の紛争による負傷者を対象に、顎顔面外科、整形外科および形成外科という3つの外科専門領域で再建外科治療を提供しています。

ヨルダンとイラクにおけるMSFの活動責任者、マルク・シャカルは、「抗生物質耐性菌による細菌感染は、アウトカムを悪化させ治療費を高めるとして、中東地域では医学的観点から大きな問題となっています。MSFは、ヨルダンでの本学会を大きな機会ととらえ、さまざまな国からの参加者による学術分野の人材交流と、その国の経験や最良の治療について建設的な議論に道を開くものです。また、さらなる資金を科学的な実地研究とその導入に投じることによって、中東地域内で抗生物質耐性に対する理解を深め、新たな発見の実用へ導いていくことが重要です」と語っています。
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国境なき医師団(MSF)は、非営利で国際的な民間の医療・人道援助団体です。武力紛争や感染症、医療からの疎外、自然災害などで命の危機に瀕した人びとへ、人種、宗教、信条、性別、政治的な関わりを超えて、緊急医療援助を提供しています。現在は、世界28ヵ国に事務局を擁する国際的な組織です。各国事務局間の調整にあたるMSFインターナショナル事務局はスイスのジュネーブにあります。1999年にノーベル平和賞を受賞したほか、2004年にはフセイン国王人道主義指導者賞を受賞しました。

MSFはアンマンで2006年から同地域内の紛争による負傷者を対象とした再建外科プログラムを運営。アンマンのプログラムは整形外科、顎顔面外科および形成外科をはじめ、理学療法と心理・社会面の援助を提供しており、これまでに中東地域の人びと3200人が治療を受けた。イルビド県では2013年10月から母子保健プログラムも展開。シリア人の難民のほか、医療費をまかなえない現地住民に対し、すべて無償で治療を提供している。また2013年には、ラムサでは現地保健省とともに紛争負傷者のための緊急外傷プログラムも開始し、これまでに560人の患者が治療を受けている。2014年3月には、ザータリ難民キャンプに術後管理センターを開設し、ラムサおよびヨルダン国内の他病院から搬送される紛争負傷者の治療にあたっている。

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