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能の名曲「江口」名手を揃え上演 狂言は人間国宝・野村萬による「舟渡聟」【横浜能楽堂】

PR TIMES / 2017年5月1日 12時58分

横浜能楽堂では、名人を揃え、能・狂言の名曲・大曲を堪能してもらう「横浜能楽堂特別公演」を5月20日に開催。能「江口」(えぐち)と狂言「舟渡聟」(ふなわたしむこ)、舟にまつわる2曲を上演します。



[画像1: https://prtimes.jp/i/14302/229/resize/d14302-229-172005-0.jpg ]


紫綬褒章受章者で現代の能楽界を代表するシテ方の浅見真州らが出演


能「江口」(観世流)


[画像2: https://prtimes.jp/i/14302/229/resize/d14302-229-483545-1.jpg ]

 「江口」(えぐち)は、「新古今和歌集」にある西行法師と遊女妙との歌問答や、「古事談」などにみられる性空上人が遊女に普賢菩薩の姿をみたという説話が元となった能です。中世の仏教観が伺える宗教的崇高さと鬘物(女を主人公とした曲)の美しさが見事に調和し、遊女たちの舟遊び、遊女の哀しみや世の無常を表現する舞、そして普賢菩薩へと変ずる場面などが、格調高い美文で彩られた詞章とともに展開されます。

 能の屈指の名曲として、これまで名手たちにより繰り返し演じられてきた作品を今回演じるのは観世流の名手・浅見真州。復曲、新作への挑戦など意欲的な活動を続ける浅見が、能の王道とも言える本曲にどう取り組むのか期待が高まります。

■あらすじ
旅の僧が天王寺に向かう途中、淀川のほとりにある江口の里で、遊女・江口の君の旧跡に立ち寄ります。そして江口の君に雨宿りを断られた西行法師がこの地で詠んだという歌を口ずさんでいると、一人の女が現れ、江口の君の返歌を引き、宿を貸さなかった真意を語ります。実は、この女は江口の君の霊でした。
やがて月の澄み渡る川面に遊女たちの舟遊びの光景が見えてきます。江口の君は遊女の身のはかなさや世の無常を語り舞うと、その姿を普賢菩薩へと変じ、西の空へと去っていくのでした。

■出演者プロフィール
浅見 真州(あさみ まさくに)
シテ方観世流。浅見真健の五男として生まれる。幼少期は父に師事、その後観世寿夫の薫陶を受ける。2005年芸術選奨文部科学大臣賞はじめ受賞多数、05年紫綬褒章、11年旭日小綬章受章、重要無形文化財総合指定保持者。


人間国宝・野村萬ほか野村万蔵家三代が出演


狂言「舟渡聟」(和泉流)


[画像3: https://prtimes.jp/i/14302/229/resize/d14302-229-309579-2.jpg ]

狂言は「舟渡聟」(ふなわたしむこ)を上演。聟入りの土産に持参した酒をめぐる船上でのやりとりが面白い作品で、人間国宝・野村萬がシテの船頭を演じます。また、今年1月に襲名披露をした野村万之丞が聟を、野村万蔵が妻を演じ、野村万蔵家三代が揃い踏みです。

■あらすじ
結婚後に、聟(=婿)がお土産の酒を持って、初めて妻の実家に挨拶にいくという場面。
その道中で乗った渡し船の船頭に脅されて、持っている酒を仕方なく振る舞います。その後も船頭の杯は止まらず、残り少なくなった酒瓶を持って妻の実家を訪れ、舅(=義父)にご対面。すると・・・。

■出演者プロフィール
野村 萬(のむら まん)
狂言方和泉流。1930年六世野村万蔵の長男として生まれる。父に師事。86年度日本芸術院賞受賞をはじめ受賞多数。94年紫綬褒章受章。08年度文化功労者。芸術院会員。重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)。


[表: https://prtimes.jp/data/corp/14302/table/229_1.jpg ]



■能と狂言について
能は600年の歴史がある日本最古の歌舞劇で、歌や演奏、ダンスの要素があることから「日本のミュージカル」「日本のオペラ」とも言われています。一方狂言は、日常生活の出来事を喜劇として描いていて、思わず笑ってしまうお笑い舞台劇のようです。能と狂言は、切っても切り離せない関係にある芸能で、二つを合わせて「能楽(のうがく)」といいます。

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