世界初の車載用3軸ジャイロ・センサを発表
PR TIMES / 2012年2月13日 10時28分
カーナビ / テレマティクス・システムの精度を向上させる堅牢なセンサ
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エレクトロニクス分野の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的
半導体メーカーで、MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)センサおよび
車載用ICの主要サプライヤであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下
ST)は、車載用ICの業界標準規格(AEC-Q100)に準拠した市場初の3軸ジャイロ・
センサ(デジタル出力)A3G4250Dを発表しました。STの最新ジャイロ・センサは、
インダッシュ型ナビ、テレマティクスおよび料金収受システムを含む広範な車載
アプリケーションにおいて、測位精度と安定性の向上に貢献します。
車載用規格に準拠したSTのジャイロ・センサが回転運動検知の正確な測定値を
取得することにより、カーナビ / テレマティクス・システムにおける推測航法
やマップ・マッチングの能力を大幅に強化します。推測航法機能は、GPS信号を
受信できない屋内や高層ビル群等において、動き・移動距離・高度をモニタする
ことにより、衛星信号の不足を補います。また、ジャイロ・センサの高精度な
測定値によって、マップ・マッチング機能も向上します。これは、観測された
一連のユーザ位置をデジタル地図上の道路網と整合させる処理を行う機能で、
交通量分析やルート案内を含む多数のアプリケーションで使用されています。
これらの新しい推測航法 / マップ・マッチング機能は、3つの直交軸(1)の
全てのモーション検知をシングル・センシング構造で測定するST独自のジャイロ・
センサの設計コンセプトが可能にしています。これにより軸間の干渉がなくなり、
測定精度が大幅に向上すると共に、時間経過と温度変化に対する優れた出力の
安定性が実現します。
A3G4250Dは、最大+/-250dps(degree per second)までの角速度を測定します。
内蔵ICインタフェースが、回転運動のデータをデジタル・ビット・ストリーム
(16bit)に変換し、標準SPI / I2Cプロトコルを介して専用マイクロコント
ローラに転送します。同製品は、2種類の出力ライン(割込みおよびデータ・
レディ)とユーザ選択可能な4段階の出力データ速度を備えています。
3V単一電源のA3G4250Dは、パワーダウン・モードとスリープ・モードに加え、
より高度なパワー・マネージメントを可能にするFIFO(first-in first-out)
メモリ・ブロックを内蔵しています。また温度センサ(8bit)を内蔵しており、
広い温度範囲(-40~85℃)で動作します。同製品は電磁干渉に対して堅牢で、
最大10,000gの衝撃に耐えることができます。
STの車載用3軸ジャイロ・センサは、既に18億個以上の出荷実績があるSTの
モーション・センサと同じ製造プロセス技術を採用し、設計・生産されています。
STは、最新の製品設計と8インチMEMS専用製造ラインによる大規模生産能力を
組合わせ、サプライ・チェーン全体を管理する業界でも独自のメリットを顧客に
提供します。
A3G4250Dは、現在サンプル提供中で、2012年第2四半期に量産を開始する予定
です。単価は、大量購入時に約6ドルです。
注記
米国車載電子部品評議会(Automotive Electronics Council、AEC)が規格化
したAEC-Q100は、車載用IC向けのストレス・テストについて詳述し、認定要件を
定義した業界標準規格です。
(1) 回転運動には3種類あり、ヨーは垂直軸の周りの回転、ロールは前後の軸の
周りの回転、ピッチは左右の軸の周りの回転です。
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な
技術力と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)ポート
フォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することにより、
マルチメディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて他社の
追随を許さないリーダーとなることを目指しています。
2011年の売上は97.3億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト
( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
APMグループ
TEL: 03-5783-8250 FAX: 03-5783-8216
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