第8回 日経「星新一賞」受賞者を決定
PR TIMES / 2021年2月17日 9時45分
理系的発想力を問う文学賞、日経「星新一賞」(主催:日本経済新聞社)の第8回受賞者が以下の14名に決定しました。第8回は2020年6月1日から9月30日まで応募を受け付け、応募作品は一般部門編、ジュニア部門編、学生部門編で、総数は第7回の1,878編より461編多い2,339編でした。AI、環境問題を題材にした作品の応募が多く、AIを活用した創作と認められた作品は14点。また、文章作成過程の一部でAIを活用した作品が初めて最終選考まで残りました。
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https://prtimes.jp/i/11115/326/resize/d11115-326-858739-0.jpg ]
【日経「星新一賞」について】
星新一氏が残した創造性あふれる作品は、現実の世界で科学に取り組む人たち、未来を創ろうとしている人たちを刺激してきました。日経「星新一賞」は形式やジャンルにとらわれない理系的な発想力、想像力を問う新しい文学賞として2013年に創設。SF作家・SF評論家による複数の予備審査の後、最終審査を経て、このたび受賞者を決定しました。第8回の最終審査員は中江有里氏(女優・作家)、中島秀之氏(札幌市立大学学長)、上田早夕里氏(作家)、橋本幸士氏(理論物理学者・大阪大学教授)、落合陽一氏(メディアアーティスト・筑波大学准教授)、滝順一(日本経済新聞社編集委員)の6人で、一般部門グランプリは賞金100万円。受賞作は2月下旬以降、電子書籍販売サイト「honto」で電子書籍として配信予定です。(無料。利用登録が必要)
※詳細は日経「星新一賞」公式ウェブサイト
https://hoshiaward.nikkei.co.jp/
※第1回~7回受賞作品集も「honto」で無料配信中(利用登録が必要)
【一般部門グランプリ】
村上岳(むらかみ・たけ)氏
「繭子」
〔あらすじ〕学校の人気者である繭子。彼女を目で追ううち、近藤アキの心に奇妙な違和感が芽生える。繭子は本当に存在するのか? 体温・身長・体重など計測はいくらでもできるが、そんなデータに意味はない。アキは物理教師との対話を通じ、理論と現実のつながりを考えるようになる。アキのような思いは誰もが一度は抱いたことがあるはず。哲学的な問題を扱いながら、優しい余韻が残る不思議な青春小説です。
【ジュニア部門グランプリ】
窪田美空(くぼた・みそら)氏
「ケラの幸福論」
〔あらすじ〕乳白色でぽわぽわと可愛い、魚のような生物ケラは、飼う者すべてを幸せにする。ケラは初めて発見された地球外生命体だというが、原産地を気にするものはいない。なにしろ、ケラのおかげで世界から戦争が消え、地球温暖化も収まった。平和と安寧がもたらされたのだ。
結末で明かされる意外な真相。「幸福とは何か?」が日常的な感覚に加え、科学の意義において、さらには宇宙的規模で示されます。
【学生部門グランプリ】
橋口創一(はしぐち・そういち)氏
「二〇五〇年度 K大学 入学試験問題 (オンライン型・文理融合学類)」
〔あらすじ〕入試の問題文に出題されたのは、安楽死へ至る父と家族の五日間の記録だった。この未来では、IRISという装置によって患者の記憶を徐々に消去し、恐怖と苦痛なしに最期を迎える終末期医療が実現している。しかし、死との向きあいかたは家族の事情なのだ。
大学入試の問題文というトリッキーに見える書き方ですが、結末まで読むと、私たちが直面している大きな課題と結びついていることがわかります。きわめて奥の深い作品。
【一般部門優秀賞(東京エレクトロン賞)】
松樹凛(まつき・りん)氏「ペンを取ってくれませんか?」
【一般部門優秀賞(アマダ賞)】
明野海(あきの・かい)氏「詠人不知 よみびとしらず」
【一般部門優秀賞(旭化成ホームズ賞)】
大木裕史(おおき・ひろし)氏「インテリ金次郎」
【一般部門優秀賞(スリーボンド賞)】
鵜川龍史(うかわ・りゅうじ)氏「時の器」
【一般部門優秀賞(図書カード)】
鈴木夢翔(すずき・ゆめか)氏「犬。」
【ジュニア部門準グランプリ】
高橋実鈴(たかはし・みすず)氏「葬儀のスピーチ」
【ジュニア部門優秀賞】
森田晴月(もりた・はつき)氏「新し物好き」
【ジュニア部門優秀賞】
山内佑真(やまうち・ゆうま)氏「花を撃つ大砲」
【ジュニア部門優秀賞】
加藤健(かとう・たける)氏「M.O.S.」
【学生部門準グランプリ】
泉空夜(いずみ・くうや)氏「執筆支援ソフト」
【学生部門優秀賞】
中川朝子(なかがわ・あさこ)氏「彩話師」
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