プレミアムフライデーの導入、半年で5% 約3割が「残業なし」 『働き方改革』実現への課題とは?
PR TIMES / 2017年9月7日 10時25分
働き方に関するアンケート調査
2016年8月、長時間労働の抑制や朝型勤務などによる「働き方改革」が閣議決定され、直近では「プレミアムフライデー」や「時差Biz」等の取り組みが話題になっていました。保険ショップ『保険クリニック』では、実際に勤務先に導入されている制度やその利用状況等について、働く20歳から60歳の方にアンケート調査を実施いたしました。
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■調査結果抜粋
1) 1ヶ月の平均残業時間は、176名(29.3%)が「残業をしていない」と回答しました。(Q1)
2) 残業理由として「突発的な業務のため」(246名、58.0%)「日常的に業務量が多いから」(209名、49.3%)が最も多く、他の理由と大きく差がつく回答でした。(Q2)
3) 勤務先で最も多く導入されている制度は「ノー残業デー」(136名、22.7%)で、直近での新設事例も上位に位置しました。2月に始まったプレミアムフライデーの導入は5%でした。(Q3)
4) 全体の69.3%が仕事と家庭・プライベートが両立できていると感じていました。属性別にみると、男性よりも女性、未婚者より既婚者の方が両立できていると感じている人が多く、既婚女性と未婚男性では25%近くの開きがありました。(Q4)
5) 健康的に働くために重要なのは「休暇」「人間関係」「給与」「労働時間」が上位を占めていました。(Q5)
6) 働き方の改善のために、会社や上司に掛け合った事があるのは35名(5.8%)で、「業務内容・業務分担」が最も多い内容でした。(Q6)
■調査方法
サンプル数 : 有職者男女600名(男性300名、女性300名)
年 齢 : 20歳~60歳
調査方法 : Webアンケート
調査期間 : 2017年8月23日~8月25日
※本リリースの分析は、弊社で行ったアンケート結果に基づいたものです。
※本リリースの調査結果や分析をご利用いただく際は、『保険クリニック調べ』と明記ください。
■調査結果詳細
Q1.1ヶ月の平均残業時間はどれぐらいですか。
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半数以上は、残業10時間未満!
有職者600名に、1ヶ月の平均残業時間を聞いてみました。「残業をしていない」と回答したのは29.3%で、「1~9時間」と回答した人もあわせると、60.3%にあたる362名が残業時間を少なく抑えられているようです。労働基準法の36協定で時間外労働の上限として定められる45時間を超えている人は、36名で全体の6%でした。
Q2.残業理由であてはまるものはどれですか。(いくつでも)
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残業理由のトップは「突発的な業務」
Q1で、残業をしていると回答した424名にその理由を聞いてみました。最も多かったのは「突発的な業務のため」で246名で58%を占め、続く「日常的に業務量が多いから」の上位2つが群を抜いて多い回答でした。
その他の理由としては、締切による残業や定時後の問い合わせ対応、出張時の残業発生などでした。
Q3.勤務先にある制度はどれですか。そのうち、直近の約1年で新設された制度、利用したことがある制度はありますか。(いくつでも)
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プレミアムフライデーの利用状況は53.3%
働き方に関連する制度で最も導入されているのはノー残業デーで、22.7%の人が勤務先にあると回答しました。今年の2月24日から始まったプレミアムフライデーは、勤務先に導入されているのが全体の5%でその4分の3が従業員1,000人以上の規模の企業でした。
プレミアムフライデーが導入されている人のうち、利用したことがあるのは53.3%でした。
Q4.仕事と家庭・プライベートは両立できていると感じますか。また、それはなぜですか。
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69.3%が「両立できていると感じる」
仕事と家庭・プライベートが両立できているかを聞くと、全体で69.3%が「両立できていると感じる」と回答しました。
属性別にみると、男性よりも女性、未婚者より既婚者の方が両立できていると感じている人が多く、既婚女性と未婚男性では25%近くの開きがありました。
仕事と家庭・プライベートを両立できていないと感じる理由を見ると、勤務体系や労働時間・残業時間等の影響で家事や育児、プライベートに使える時間や体力がないという傾向がありました。
反対に、両立できていると感じる理由は、残業が少ない事や有給休暇が取りやすい事により時間的な余裕が生まれ、家事や育児、プライベートや趣味の時間にあてるなど、メリハリをつけられているようでした。
― 両立できていないと感じる理由 ―
・自由業のため区切りがないから。(男性・既婚)
・通勤に時間がかかりすぎるから。(男性・既婚)
・相反するものだから。どちらかに比重を置いてしまうから。(男性・既婚)
・夜勤があるから。(女性・既婚)
・共働きでも家事の負担が自分の方が多く、掃除などがおろそかになるから。(女性・既婚)
・仕事から帰ると疲れて何もできないから。(女性・既婚)
・家が片付いていないから。(男性・未婚)
・収入が低すぎるから。(男性・未婚、女性、未婚)
・時間が不規則で家と会社の往復がほとんどだから。(男性・未婚)
・シフト制の上に残業で退社時間が毎日違い、予定が立てづらいから。(女性・未婚)
・忙しすぎて平日の夜は寝るために帰るだけだから。(女性・未婚)
Q5.健康的に働くために、重要だと思うことはどれですか。(いくつでも)
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健康的に働くためには「休暇」「人間関係」「給与」「労働時間」
健康的に働くために重要だと思う事を聞いてみると、「休暇」「人間関係」「給与」「労働時間」の4つが過半数からの票を得ていました。その他の意見として、「効率」「全てのバランス」という意見が挙げられました。回答者1人平均4つ以上の選択があり、健康的に働くためには様々な要素が関わりあっていることが分かります。
Q6.働き方の改善のために、会社や上司に掛け合ったことがありますか。何について掛け合いましたか。
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業務内容や業務分担の見直しを掛け合った
働き方改善のために、会社や上司に掛け合った事があるかを聞いてみると、あると回答したのは35名(5.8%)でした。
その内容で最も多かったのは、業務内容や業務分担の見直し、効率化を図るための提案などでした。
次に多かったのが、休暇制度やフレックス制度、在宅勤務の導入など、会社の制度改定についての交渉でした。
Q7.その結果、改善は図られましたか。
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個人的な事情は会社や上司に相談を
Q6で会社や上司に掛け合った事があると回答した人に、その結果について聞いてみました。全体では改善された件数は約半数でした。改善されるかどうかはその内容や状況によるところが大きいのかもしれませんが、体調や家庭の事情による勤務時間の変更等については、比較的考慮されやすいようです。
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