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第一興商と東洋大学がカラオケ歌唱による英語発音向上に関する調査を実施カラオケNipponglishでネイティブライクに

PR TIMES / 2018年8月8日 14時1分

株式会社第一興商(東京都品川区 代表取締役社長 保志 忠郊、以下 第一興商)と学校法人東洋大学(東京都文京区 学長 竹村 牧男、以下 東洋大学)総合情報学部 湯舟 英一教授は、「洋楽カラオケ歌唱による英語発音向上に関する調査」を実施し、カラオケ歌唱によって英語発音が向上することが確認されましたのでお知らせします。



1.背景
急速にグローバル化が進展する中で、異文化を背景に持つさまざまな国の人々と意思の疎通がとれる、高いコミュニケーション能力が必須になっていくことは間違いありません。国際共通語である英語力の向上は、日本の将来にとって極めて重要な課題となっています。
英語教育の現場においても、小中高を通じてコミュニケーション能力を養い、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能をバランスよく育成することを目指しています。

第一興商は、東洋大学総合情報学部の湯舟 英一教授とビッグアップルカンパニー社が共同開発した英語発音表記システム「Nipponglish(ニッポングリッシュ)」を洋楽カラオケで利用できるサービスを2017年10月より開始しています。これは、英語音声学理論に基づいて英語曲のテロップ歌詞にオリジナルの歌声を聞こえるままにカタカナルビとして付したもので、前後の単語がつながって発音が変わるリンキングや強勢アクセントをカナの大小で表現するなど、視覚的にネイティブライクな発音を補助するツールです。 Nipponglishのカタカナをガイドにすれば、楽しみながら英語の発音を直感的に認識し、ネイティブライクな英語歌唱を実現することができます。
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[画像2: https://prtimes.jp/i/14607/393/resize/d14607-393-200866-10.jpg ]



東洋大学は、2014年度に文部科学省が開始したスーパーグローバル大学支援事業に採択されています。我が国の国際化を牽引する大学としてグローバル人材を育成するため、全学的にTGL(Toyo Global Leader)プログラムを実施しています。

さまざまな取り組みの一例として、総合情報学部では、1、2年生の英語必須科目の単位取得の一環で、Web上でTOEIC対策の学習に取り組むことができる「課外英語資格試験対策 オンライン講座(eラーニング)」を課しています。週1回の英語授業だけではTOEICのスコアアップはおろか、コミュニケーション能力の向上は難しいことから、課外でも英語に触れる機会を創出し、授業評価に加算しています。

今回両者は、今後の英語教育の課題のひとつである「スピーキング」スキルを向上させる学習方法の確立に向けて協力し、英語発音の向上効果の実証事例を広く発信することで、各教育機関に英語曲の歌唱推進を推奨すべく、本調査を実施しました。

2.調査概要
本調査では、 東洋大学の学生74名と第一興商に勤務する社会人49名の合計123名を対象に、Nipponglishの英語発音向上効果について音読と歌唱による検証実験を実施しました。

英語の音変化を含んだ英語テキストのみのファイルと、同様の英語テキストにNipponglishのカタカナを付与したファイルをそれぞれ音読して録音した音声データを、TESOL*資格保持者が比較評価しました。
この結果、被験者の83%において、Nipponglishのカタカナ表記が付与されているとネイティブライクな発音になることが分かりました。

また、通常の洋楽カラオケとNipponglishのカタカナ表記を付与したカラオケで歌唱練習をして、英語発音の向上が見られるかを検証。TESOL資格保持者と日本人英語音声学者による数値評価を行い、練習前と練習後の評価点を比較しました。

この結果、被験者の87%が、洋楽カラオケを5回歌唱することにより英語発音評価が向上しました。
さらに、Nipponglishのカタカナ表記により歌唱した方が、ネイティブライクな発音となることが分かりました。
* TESOL (Teaching English to Speakers of Other Languages) とは、英語を母国語としない人に英語を教えるために確立された教授方法のことで、世界的に幅広く認知されている。

3.今後の展開
本調査の結果を踏まえ、英語教育におけるカラオケ活用を推奨していきます。
従来のスピーキング・リスニングの学習方法と対策は、ネイティブの発音を聞いて覚える「Listen &Repeat」の繰り返しのみでした。しかし、これは感覚的で個人差があり、たいへん時間がかかる効率の悪い学習方法でした。

視覚的にネイティブライクな発音を補助するNipponglishにより英語曲を繰り返し歌唱することで、単語間の連結やフレーズのチャンクをリズム感で覚えることができます。音ズレしないで英語曲を歌えるようになれば、ネイティブの言い回しを自然と身に付けられます。

さらに、自分が歌える英語のフレーズやチャンクは、完全に自分で聞き取ることができるので、リスニング能力も飛躍的に向上します。
そして、自分の口から声を出して意識的に大きな声で歌うことは、脳にある記憶情報を運動として出力する回路を強化することにつながります。この英語発音の運動出力回路は、思春期を過ぎると容易に形成されないので、多くの日本人は外国人に通じる英語が話せなかったのです。

Nipponglishの洋楽カラオケは、英語を発音することが不得手、あるいは英語学習が苦手な人たちにとって最高の英語発音教材になるはずです。
英語教育というエデュケーションとカラオケというエンターテインメントを掛け合わせた「エデュテインメント」ツールとして、カラオケ機器が教育機関に導入されるよう積極的に周知活動を展開していきたいと考えます。

関連サイト:http://nipponglish.com
https://www.youtube.com/watch?v=ctwHVhfGI2UI2U
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* TESOL (Teaching English to Speakers of Other Languages) とは、英語を母国語としない人に英語を教えるために確立された教授方法のことで、世界的に幅広く認知されている。

検証実験I: Nipponglishのカタカナ表記付与による英語音読の発音向上評価
短縮・連結・語尾破裂音・同化など、英語の音変化を含んだ12センテンスの英語テキストのみの音読ファイルと、同様の英語テキストにNipponglishのカタカナを付与した音読ファイルをそれぞれ見ながら、サンプルをリスニングした後に復唱した音声を録音し、録音した音読データにランダマイズしたIDを付与。
TESOL資格保持者4名が「1.音素、2.リズム・ストレス、3.イントネーション、4.流暢性、5.理解度、6.全体的印象評価」の要素を6段階で評価した。
また、音読終了後にアンケート調査を実施した。

1.レイティング向上率

[画像5: https://prtimes.jp/i/14607/393/resize/d14607-393-470849-17.jpg ]

123名中、83%の被験者において、Nipponglishのカタカナを付与した音読ファイルへの評価が向上した。

2.セグメント向上率
[画像6: https://prtimes.jp/i/14607/393/resize/d14607-393-647664-20.jpg ]

英語テキストのみの音読より、Nipponglishのカタカナ付与による音読の評価点(6点×12センテンス=合計72点)の平均が以下のとおり向上した。
「1.音素(7.57%)、2.リズム・ストレス(8.00%)、3.イントネーション(8.66%)、4.流暢性(7.77%)、5.理解度(8.01%)」

3.被験者を対象とした実験後のアンケート調査
[画像7: https://prtimes.jp/i/14607/393/resize/d14607-393-189093-18.jpg ]

Nipponglishのカタカナ付与に対する「読みやすさ」「見やすさ」「発音しやすさ」「ネイティブライクな発音ができると思うか?」などの回答は、6点法で中間点をわずかに上回る3.5~4.0未満程度であり、アンケート結果では優位性は見られなかった。


[表1: https://prtimes.jp/data/corp/14607/table/393_1.jpg ]



検証実験II:洋楽カラオケ歌唱による英語発音向上評価
単語単位でカナルビを付した通常の洋楽カラオケ(以下、通常Ver.)とNipponglishのカタカナ表記を付与したカラオケ(以下、Nipponglish Ver.)で歌唱練習をした場合、英語発音の向上が見られるかを検証。歌唱音声データをランダマイズしてTESOL資格保持者4名と日本人英語音声学者1名による6段階数値評価を行い、練習前と練習後の評価点を比較した。

課題曲は、Mariah Careyの「All I Want For Christmas Is You(恋人たちのクリスマス)」を選曲。誰でもメロディーを知っているあるいは聞き覚えがあるスタンダードナンバーであり、歌詞に「短縮・連結・語尾破裂音・融合同化、n+t同化」など、多くの音声変化が含まれ、あまり簡単ではないという条件から決定した。
また、導入部分のスローパートは歌唱が難しいため、評価データ範囲は1メロ(0’55’’)~2メロ(1’40’’)までとし、この約90秒間の歌唱音声データを評価対象とした。

【カラオケで練習する回数の決定】
事前に、社会人10名が以下の手順にてNipponglish Ver.で10回歌唱し、アンケートに回答。

最初に被験者は、通常Ver.のカラオケでガイドボーカル(お手本ボーカル)をリスニング。
ガイドボーカルに合わせて歌う・歌わないは自由とし、カラオケのキーを自分に合うように調整する。
次に、Nipponglish Ver.のカラオケで、指定した箇所を10回歌唱練習する。
最後に、「おおよそ何回目の歌唱で上達を感じたか?」の設問に回答する。

結果、平均で5.4回という統計が出たので、歌唱練習の回数は5回とした。

【検証実験II手順】
検証実験Iで行った音読評価点を基に音読力に差が出ないように、被験者123名(学生74名・社会人49名)を通常Ver.のカラオケで歌唱するグループ61名とNipponglish Ver.のカラオケで歌うグループ62名に分け、以下の手順で検証実験を行い、練習前と練習後の評価点を比較した。

通常Ver.グループ/Nipponglish Ver.グループ被験者全員が、最初に課題曲のガイドボーカル(お手本ボーカル)をリスニング。このときガイドボーカルに合わせて歌う・歌わないは自由とし、カラオケのキーを自分に合うように調整する。
両グループともに通常Ver.のカラオケで、指定した評価データ範囲(0’55’’~1’40’’)を録音し、練習前歌唱データをサーバにアップロード。
通常Ver.グループは通常Ver.で、Nipponglish Ver.グループはNipponglish Ver.で、指定した評価用歌唱範囲を5回歌唱練習。
5回歌唱後にそれぞれのバージョンで歌い、歌唱音声データをサーバにアップロードする。
サーバーから被験者全員の歌唱データを回収し、練習前と練習後合計246ファイルにランダマイズしたIDを付与した。
このランダマイズした歌唱データをTESOL資格保持者4名と日本人英語音声学者1名により「1.音素、2.リズム・ストレス、3.表現力、4.流暢性、5.理解度、6.印象評価」の要素に関して6点法(6が最も評価が高い)で評価した。
歌唱実験後、被験者全員にアンケート調査を実施した。

1.洋楽カラオケ5回練習後の向上比率
[画像8: https://prtimes.jp/i/14607/393/resize/d14607-393-723884-21.jpg ]

歌唱実験では、被験者123名中106名(87%)の人が、洋楽カラオケを5回練習すると英語発音評価が向上することが分かった。

2.カラオケ歌唱によるセグメント向上率
[画像9: https://prtimes.jp/i/14607/393/resize/d14607-393-752560-16.jpg ]

流暢性において、Nipponglish Ver.が通常Ver.より向上率が高いことが顕著となった。

3.英語音声学者によるカラオケ歌唱データ比較データ
[画像10: https://prtimes.jp/i/14607/393/resize/d14607-393-490071-8.jpg ]

「1.音素、2.リズム・ストレス、3.表現力、4.流暢性、5.理解度、6.印象評価」において、「2.のリズム・ストレス、3.表現力」では、通常Ver.とNipponglish Ver.で差が出なかったが、「1.音素、4.流暢性、5.理解度、6.印象評価」では、Nipponglish Ver.の評価点が向上した。
特に「4.流暢性」では、向上率がNipponglish Ver.が通常Ver.より約18%多く上昇した。また、30点満点中5点以上向上した人の数は、通常Ver.=17名に対してNipponglish Ver.=24名と、 約1.5倍の人が大幅に流暢性の評価が向上した。


[表2: https://prtimes.jp/data/corp/14607/table/393_2.jpg ]


[画像11: https://prtimes.jp/i/14607/393/resize/d14607-393-871111-15.jpg ]



【まとめ】

[表3: https://prtimes.jp/data/corp/14607/table/393_3.jpg ]


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