(共同リリース) JALと三菱重工、飛行中の被雷回避判断支援サービス「Lilac」の使用契約を締結
PR TIMES / 2024年5月8日 16時40分
~飛行中のパイロットへ被雷予測情報を提供し、より安全な航路選定が可能になります~
[画像1: https://prtimes.jp/i/30684/1001/resize/d30684-1001-4cb96b4143e5a6f5cf71-0.jpg ]
2024年5月7日
日本航空株式会社
三菱重工業株式会社
[画像2: https://prtimes.jp/i/30684/1001/resize/d30684-1001-cc03c2b5ca0b2bdcfe1a-0.jpg ]
日本航空株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長・グループCEO:鳥取三津子、以下「JAL」)と三菱重工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO:泉澤清次、以下「三菱重工」)は、航空機の被雷予測を高精度に行うことができる被雷回避判断支援サービス「Lilac(ライラック)」の使用契約を2024年4月2日(火)に締結しました。これにより、パイロットは飛行中でもコックピットから実際に見える雷雲と機上レーダー、アスキーアートレポートを重ね合わせて、到着経路にある発雷の可能性がある雷雲の有無を考慮した到着経路を選定することや、着陸する時間を見合わせることができるようになります。
2024年4月から国内の空港を対象に運用を開始し、より安全な航路を選定することで安全性、快適性を考慮したフライトをお客さまに提供します。
[画像3: https://prtimes.jp/i/30684/1001/resize/d30684-1001-4ac15ac6e76c39042650-0.jpg ]
【背景】
航空機の被雷はそのほとんどが離発着時に発生しています。冬の日本海沿岸では、夏に発生する通常の雷に比べて放電エネルギーが何倍も大きく、世界的に珍しい現象である冬季雷が発生することがありますが、気象レーダーに映りづらい特徴があり、雷雲の発生している場所の特定が難しいことから、パイロットはより繊細な航空機の運航を余儀なくされていました。国内での航空機への被雷は年間で数百件発生しており(*1)、機体が損傷することもあります。特に複合素材機であるボーイング787型機やエアバスA350型機は修理過程が複雑であり、修復完了までに長い時間を要すことから、スケジュール遅延による経済的損失を含めると、国内では年間約数億円規模の損失が計上されています。
(*1)第47 回CARATS 航空気象検討WG 会合(2021 年10 月14 日)「被雷危険性予測技術の研究開発」
[画像4: https://prtimes.jp/i/30684/1001/resize/d30684-1001-dff8ddfbcb6dc6b498ff-0.jpg ]
【被雷回避判断支援サービス「Lilac」】
JALと三菱重工は、機体を被雷から守ることで、安全・運航効率を向上させることを目的に2019年より共同研究を開始しました。研究により、航空機が帯電した雲に近づくことで引き起こされる雷により被雷することが分かってきたことから、JAXAの被雷危険性予測技術の知見を得て、三菱重工が気象庁の配信する最新の観測データを基にAI予測モデルを独自開発し、共同研究を通じて飛行中に被雷の可能性が高い位置を高精度に予測できるようになりました。
また、離着陸時はパイロットの操縦操作が煩雑な時間帯のため、インターネットを使用したWeb用の雷雲イメージを確認することが難しく、必要な時に必要な情報を得ることが困難でしたが、「誘発雷の可能性」の判別が容易なJALと三菱重工が特許技術を取得したアスキーアートレポートを地上運航従事者が機上のインターネット環境に依存しない、既存システムであるACARS(*2)を活用した通信を使用し送付することで、パイロットが必要かつ十分な情報を、一目で把握できる被雷予測を提供することが可能となりました。
「被雷危険性予測技術」https://www.weather-eye.jp/Research_introduction/detail/43
[画像5: https://prtimes.jp/i/30684/1001/resize/d30684-1001-eb15629dd0471099d521-0.jpg ]
以上
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
新たな「日の丸航空機」誕生するか? 航空自衛隊が三菱重工と契約
乗りものニュース / 2024年5月15日 15時17分
-
「管制塔から光で誘導」は神ワザか? JAL便で生きた二重三重の対策 “無線途絶”実はけっこう多い
乗りものニュース / 2024年5月10日 7時42分
-
経産省主導の「国産ジェット機」 再挑戦に早くも懸念の声
財界オンライン / 2024年5月7日 18時0分
-
JAL×三菱重工業、航空機の被雷回避判断支援サービス「Lilac」の使用契約を締結
マイナビニュース / 2024年5月7日 16時27分
-
ANA HD社長「MSJの代わりが必要」 開発中止した三菱国産ジェットの“ローンチカスタマー”は何を選ぶのか
乗りものニュース / 2024年4月30日 7時12分
ランキング
-
1飲むヨーグルトが「乳酸菌バブル」でジリ貧の理由 市場は逆転寸前、かつての人気を取り戻せるか
東洋経済オンライン / 2024年5月19日 7時20分
-
2東京から新幹線…「新神戸」よりも、一駅先の「西明石」まで買った方がおトク!? JR往復割引「601キロ」のカラクリ
まいどなニュース / 2024年5月19日 8時2分
-
3ローソン、コーヒーなどの「濃さ」選べる仕様に 背景に“客離れ”回避
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月19日 8時0分
-
4ラーメン屋経営で地獄見たプロレスラーの気づき 川田利明が向き合う「お客様は神様です」の怖さ
東洋経済オンライン / 2024年5月19日 12時30分
-
5広がるタッチ決済乗車は訪日外国人観光客対応か 話題の「二重価格」が鉄道・バスに導入される可能性
NEWSポストセブン / 2024年5月19日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください