ラプターズの渡邊雄太、11日に控えるウィザーズ戦は「八村と対戦できれば楽しい時間になる」
NBA Rakuten / 2021年2月8日 9時43分
日本時間2月9日に古巣グリズリーズと、11日に八村所属のウィザーズと対戦
日本時間2月8日(現地7日)、トロント・ラプターズの渡邊雄太がメディア取材を実施した。9日(同8日)の古巣メンフィス・グリズリーズ戦、11日(同10日)に予定される八村塁が所属するワシントン・ウィザーズとの試合などについて語った。
――ニック・ナースHC(ヘッドコーチ)も称賛している守備力で出場時間を伸ばしていると思うが、守備には昔から自信があった?
そうですね。そこにはすごくプライドを持ってやっています。自分のことをいいディフェンダーだとも思っています。改善できることはまだありますが、チームのシステムをしっかりと理解し、今季は守備面でいい働きができていると思います。
――ショットブロッカーとしても存在感を見せているが、その秘訣は?
日本ではいいショットブロッカーだったんですが、他の選手より身長が高かったので。ただ、NBAでやれている理由は正直よく分からないです。ちょっと驚きですね。
――古巣グリズリーズとの対戦に特別なモチベーションはある?
そうですね。グリズリーズには、2年2WAY契約をしてもらったことに感謝していますし、そこでの経験を経て選手として、人間として成長できました。僕のNBAキャリアはここからスタートしたので、明日のメンフィス戦はとても楽しみです。
――東京五輪が開催された場合は、出場を考えている? また、五輪に出場することは、渡邊選手にとってどんな意味がある?
もし開催されるなら、自分にとっては大きな意味を持ちます。今は大変な状況で、実際に行われるかは分かりません。ただ、実施れるとなれば楽しみです。長い間、日本のファン、家族や友人の前でプレイできていないので、日本でプレイすることは自分にとっても素晴らしいことです。
――11日にウィザーズの八村選手と対戦することになるが、どんな戦いになる?
メンフィスの一員として、去年もウィザーズの試合に2試合とも出場することができたんですけど、一緒にコートに立っている時間は少なかったですし、僕がプレイングタイムをもらえなかったという状況で、試合が終わった後、もっと長い時間彼と対戦したかったなという思いが強かったです。今年はラプターズの一員として彼と一緒にコートに立って対戦できることをすごく楽しみにしていますし、もっと長い時間彼と対戦できれば楽しい時間になるんじゃないかなと思っています。
――八村選手との関係性はどんなもの?
とても親しいです。日本代表チームで一緒にプレイしているときは、オフコートでもいつも一緒にいます。
――現在チームのローテーションに入っているが、一番大きな要因はなんだと思う?
チームのシステムをすぐに理解し、それをコートで表現できているっていうのがプレイングタイムをもらえている一番の理由かなと思っています。バブルで試合があった去年の8月から、オフシーズンも含め今までの時間すごく練習しましたし、成長はしていると思うんですけど、今やれていることはおそらく去年もできていたことが多いんじゃないかと思っています。なので、チームのシステムをよく理解して、そこに上手く馴染めたっていうのが一番大きいんじゃないかなと思っています。
――自己最多のシーズン出場試合数に次のグリズリーズ戦で並び(18試合)、八村選手のウィザーズ戦で更新するが、運命みたいなものは感じる? そしてこの試合は、自身にとって大きなマイルストーンだと思う?
正直自分で試合数とか把握していなかったんですけど、そう言われるとやっぱり縁があるのかなって。あんまり(運命は)信じる方ではないですけど、多少なりともあるのかなと思っているので、明日の試合もそうですし、ウィザーズの試合も楽しみにしています。ただ、これはあくまでも通過点だと自分自身は思っていて、全然今の状況に満足はしていないです。もっともっと成長してたくさん試合に出ていきたいので、19試合の段階で満足しているようではダメだと思いますし、満足するような人ではないので、これからも向上心を持って通過点として明日の試合とウィザーズの試合も楽しめたらいいなと思います。
――古巣相手に試合をするのは初めてだと思うが、明日のグリズリーズ戦はどんなプレイをしたい?
見ている人たちは、古巣相手にどんなプレイをするのかっていうのが気になると思うんですけど、僕自身がやることって変わらないので。今まで自分がやってきたこと、ディフェンスだとか、ハッスルプレイ、リバウンドとか、まずは今までやってきて少しずつ信頼を得てきたこと集中的にやりたいです。それをやった上で色んなこともやれればと思ってますけど、自分のやることは相手がどこでも変わらないと思っています。
――グリズリーズでも戦術をしっかり理解できていれば、今と近いレベルでプレイができていたと感じる? それともグリズリーズでの2年があったからこそ、今の自分があると思う?
メンフィスでの2年間があったから成長できたというのは間違いないと思います。メンフィスではGリーグで過ごすことが多かったんですけど、そこで自分がメインとして使ってもらえたのは2WAY契約をもらえていたからだと思います。そこで自分のプレイが成長していると感じれましたし、悔しい思いもたくさんしてきましたけど、この2年間があったから今に繋がっているのは間違いないです。なのでメンフィスでの2年間が無駄だったとかは、一度も思ったことはないです。
――八村選手との関係について2年前は、ライバルであり仲のいい本当の友人と話していたが、その関係に変化ある?
今も一緒ですね。一緒にいればくだらない話で盛り上がれるすごく仲のいい友人ですし、コートでは相手チームとして競争し合えるライバルみたいな存在なので、ウィザーズとの試合は個人的に楽しみにしています。
――ラプターズに加入して学んだことは?
ラプターズって特にこの数年間は上位をキープしていて、2年前には優勝もしているチームなので、勝つメンタリティというものがあるチームだなと練習中からも思っています。みんなが勝ちに貪欲で、それがチームとしてあるので。今シーズンは勝率があまり良くないですけど、負けている時でも最後までどういう風に勝ちにいくかだとか、常にチーム内で話し合って鼓舞しながらやっています。グリズリーズにそれがなかったというわけではないんですけど、そういうウイニングカルチャーっていうのがラプターズにはあるなと感じています。
――初めて会ったときと比べて、八村選手が一番変わったと思うところは?
僕にやたら生意気になったところですかね(笑)。初めて会った時は、僕のことをめちゃくちゃ尊敬しているんじゃないかと思うくらい、キラキラした目で僕のことを見ていた気がするんですけど、今は僕のことを下に見ていると思うので(笑)。
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