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【2022-23シーズン】全30チームプレビュー:アトランタ・ホークス

NBA Rakuten / 2022年9月19日 12時0分

ヤングとマレーの新デュオを中心に上位進出を目指す


NBAは日本時間10月19日(現地18日)に、2022-23シーズンが開幕する。NBA Rakutenではシーズンを前に、各チームの戦力状況や見どころを1チームずつ紹介していく。


ヤングとマレーの相性が生命線


アトランタ・ホークスは昨季第8シードでプレイオフに進出するも、1回戦でマイアミ・ヒートに1勝4敗であっけなく敗れた。オフの補強による最大の変化は、ベテランシューターのダニーロ・ガリナーリを放出して、昨季平均21.1得点を挙げてオールスターにも初出場した成長株のデジャンテ・マレーをサンアントニオ・スパーズから獲得したことだろう。

ホークスには、昨季リーグ4位の平均28.4得点、同3位の平均9.7アシストを記録した絶対的エース兼司令塔のトレイ・ヤングがいる。相手の執拗な“ヤング潰し”に対抗するうえで、マレーの加入はその負担を軽減し、マークを分散することを可能にする。攻撃的なバックコートは脅威を与えられる一方で、オフェンス負担を表すユーセージ%(USG%)がリーグ4位(33.3%)だったヤング、そしてUSG%が26.8%だったマレーの相性は未知数。リーグ6位の1試合平均113.9得点だった攻撃の水準をキープできるか、重要なポイントになる。


ディフェンス向上でトップ5入りなるか


昨季は1試合平均112.4失点でリーグ21位。これよりも悪い数字でプレイオフに駒を進めたのはリーグ全体でウェスタン・カンファレンスのミネソタ・ティンバーウルブズ(113.3失点)のみだった。特に、エースのヤングはリーグトップクラスの攻撃力に対して、ディフェンスでは脆さを抱え、不安材料に挙げられている。

そのなかで、新加入のマレーは長いウイングスパンを生かしたディフェンスを武器とし、昨季スティール王(平均2.03本)に輝き、2018年にはオールディフェシブ2ndチームにも選出。ヤングに代わって、相手エースのマーク役を託せる存在だ。さらに、マレーの加入で先発落ちが濃厚だったケビン・ハーターを駒に、ジャスティン・ホリデー、モーリス・ハークレスをトレードで獲得して、ウイングのディフェンス強化も敢行した。攻撃力はそのままに、守備力を向上させることができれば、ミルウォーキー・バックス、ボストン・セルティックス、マイアミ・ヒート、フィラデルフィア・76ersに続いてトップ5入りへの道も見えてくるかもしれない。


待ち望まれるレギュラーに割って入る戦力の台頭


ホークスは過去2シーズン、エースのヤング、第2の得点源ジョン・コリンズ、インサイドの要であるクリント・カペラが不動の中心。昨季スモールフォワードで52試合に先発出場したディアンドレ・ハンター、新加入のマレーがスターティング5として想定されるなかで、セカンドユニットの充実も大事なファクターだ。

主にシックスマンとして昨季平均15.1得点を挙げたボグダン・ボグダノビッチはいるが、72試合(うち先発60試合)に出場した先述のハーターや、平均11.7得点、3ポイント成功率38.1%を記録したガリナリはチームを去った。3年目を迎える21歳のオニエカ・オコング、獲得したベテランのホリデーのほか、元NBA選手エイドリアン・グリフィンの息子で、シュート力がある攻撃的ウイングの2022年ドラフト全体16位指名AJ・グリフィン、フロアスペーサーで複数ポジションに対応できる同51位指名タイリース・マーティンの台頭にも期待が懸かる。


■2021-22シーズン チームスタッツ
平均得点:113.9(6位)
平均失点:112.4(21位)
得失点差:+1.6(14位)
平均リバウンド:44.0(20位)
平均アシスト:24.6(15位)
平均スティール:7.2(22位)
平均ブロック:4.2(23位)
FG成功率:47.0%(7位)
3ポイント成功率:37.4%(2位)
FT成功率:81.2%(4位)
オフェンシブ・レーティング:115.4(2位)
ディフェンシブ・レーティング:113.7(26位)
※カッコ内はリーグ順位



(C)2022 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.

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