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30周年を迎えたサーチライト・ピクチャーズが“光を当てた”才能

Rエンタメディア / 2024年11月28日 12時0分

30周年を迎えたサーチライト・ピクチャーズが“光を当てた”才能

アメリカの映画スタジオ、サーチライト・ピクチャーズが2024年で創立30周年を迎えた。メジャースタジオの一つ、20世紀フォックス(現:20世紀スタジオ)が、「低予算ながらも価値ある作品を個性あふれるフィルムメーカーたちと生み出す」ことを目的に、1994年に“FOXサーチライト・ピクチャーズ”を設立。2019年にウォルト・ディズニー・スタジオの傘下となり、2020年から現在の社名に変更された。明確な理念のもとに製作、あるいは配給(買い付け)される作品は、映画ファンをうならせる良質ぞろいで知られ、5度のアカデミー賞作品賞に輝いた実績を誇る。今回は、サーチライトという名前どおりに光を当てたフィルムメーカーの才覚があふれた作品を5つ紹介したい。


●フル・モンティ(1997年)


イギリス映画の本作はサーチライトが買い付け、北米などでの配給を手掛けて大ヒットしたことにより、サーチライトの名を広く知らしめたともいわれる記念すべき一作。かつて鉄鋼業で栄えていたイギリス北部のまちを舞台に、不況のあおりで失業した中年男性が、クセ者ぞろいの仲間たちと男性ストリップに挑む姿を描く。ユーモアたっぷりでいて、労働者たちの厳しい現実や夫婦問題、ジェンダーなど社会的テーマを深淵に映し出している。第70回アカデミー賞では作品賞や監督賞(ピーター・カッタネオ)などにノミネートされるも、大作『タイタニック』が席巻したこともあって作曲賞(ミュージカル/コメディ)のみの受賞だったが、第51回英国アカデミー賞では作品賞、主演男優賞(ロバート・カーライル)、助演男優賞(トム・ウィルキンソン)、観客賞を受賞。

●JUNO/ジュノ(2007年)


『ゴーストバスターズ』(1984年)のアイバン・ライトマン監督の息子ジェイソン・ライトマンが、サーチライトの元で長編監督デビューした『サンキュー・スモーキング』(2005年)に続いてメガホンを取った。主人公は、予期せぬ妊娠をした16歳の女子高生ジュノ(エレン・ペイジ※2020年にエリオット・ペイジに改名)。養子に出すことを決意し、出産するまでが描かれていくなかで戸惑いや悩みに直面しつつも、おしゃべりなジュノにリードされて全体のトーンは軽やかだ。製作費は推定750万ドルとまさに低予算で、最初の劇場公開上映館も少なかったが、口コミで広まってヒット。北米エリアでの公開当時、サーチライトの最高興行収入を記録したといわれる。第80回アカデミー賞で脚本賞を受賞。

●ダージリン急行(2007年)


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