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30周年を迎えたサーチライト・ピクチャーズが“光を当てた”才能

Rエンタメディア / 2024年11月28日 12時0分

ポップな色使い、細部まで選び抜かれた美術、シンメトリー(左右対称)の構図など、これぞという作家性でファンが多いウェス・アンダーソン監督は、サーチライトとタッグを組む常連の一人。そのタッグ1作目が本作となる。1年前の父の死をきっかけに絶交していた3兄弟が、再び絆を取り戻そうとインド北西部を走るダージリン急行で旅することに。それぞれ問題を抱えて大人になりきれない3人は衝突しながら旅が続く。独特の笑いのセンスとインドの美しい風景に包まれるなか、兄弟が持つ11個ものトランクが印象的。数の多さもだが、実はハイブランドの特注品というおしゃれさ。そして物語の重要なポイントでもあるという、小道具に意味を持たせた監督の世界を堪能できる。

●(500)日のサマー(2009年)


長くミュージックビデオを手掛けていたマーク・ウェブ監督は、長編映画初挑戦の本作で高い評価を得て、製作費も莫大なメジャースタジオによる『アメイジング・スパイダーマン』(2012年)の監督に抜擢されるにいたった。物語は、地味な毎日を送る青年に訪れた恋。運命の恋を信じる彼と、信じない彼女の紆余曲折を、出会って488日の冒頭から始まって時間を行きつ戻りつしながら描いていくスタイルながら、見る者を置いてきぼりにせず心情を伝える構成が見事だ。

●女王陛下のお気に入り(2018年)


サーチライト配給による、鬼才ヨルゴス・ランティモス監督が18世紀初頭のイングランドを舞台に女王と彼女に仕える2人の女性の攻防を描いた歴史ドラマ。愛、嫉妬、陰謀…、豪華絢爛な宮廷で繰り広げられる鬼才と呼ばれる所以の強烈さ。監督が本作の撮影方法を紹介した特別映像で「超広角レンズの映像がいびつな世界観を引き立てる」と語ったこだわりも見どころだ。女王を演じたオリヴィア・コールマンが第91回アカデミー賞で主演女優賞を受賞。なお、監督は本作で2番手だったエマ・ストーンを主演に迎えた次作『哀れなるものたち』(2023年、こちらもサーチライト配給)でも2024年の第96回アカデミー賞を賑わせ、エマは主演女優賞を獲得した。

(文・神野栄子)

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