死を免れない自動車メーカーはどこか―中国メディア
Record China / 2024年4月3日 6時0分
1日、中国新聞週刊は自動車業界の競争が一層厳しくなる中で「死を免れないのはどのメーカーか」と題した文章を掲載した。
2024年4月1日、中国新聞週刊は自動車業界の競争が一層厳しくなる中で「死を免れないのはどのメーカーか」と題した文章を掲載した。
文章は、先ごろ中国市場から撤退した三菱自動車と広州汽車との合弁会社だった広汽三菱について、広汽埃安が買収する形でその歴史に幕を閉じたと紹介。「丸ごと買収されるというのはグッドエンド。没落した全ての自動車企業が引き受け先を見つけられるわけではない。特に大型自動車グループを親会社に持たない新勢力企業はそうだ」とし、愛馳や威馬など数多くの中国新興電気自動車(EV)ブランドが種々の原因によって続々と没落し始めているほか、経営歴が長い企業も経営不振に陥り、多くの固定資産を売却したり、OEM生産に切り替えたりといった決断に迫られていると伝えた。
そして、中国の自動車業界内ではすでに再編の波が起こりつつあるとの認識が広がっているとし、BYDの王伝福(ワン・チュアンフー)董事長が先月27日の業績報告会にて「家電や太陽光などの業界同様、早くて3年、遅くても5年で業界再編の大決戦が繰り広げられる。業界はまさに淘汰の時代に入っており、優勝劣敗の戦いの中で各企業はコスト、技術、規模の争いに直面することになる」と予測し、淘汰された企業に対して同社が吸収合併という形で人材や生産能力の吸い上げを行う姿勢を示したと紹介した。
また、2月27日に開かれた中国EV百人会成果発表会では中国科学院の欧陽明高(オウヤン・ミンガオ)院士が「ある産業がパイの拡大模索段階に既存のパイを奪い合う段階に入って競争が激しくなるのは正常なこと。倒産した企業については、実力ある他企業が買収、合併を行うというのが主な解決方法になるだろう」と述べ、理想汽車の李想(リー・シアン)CEOも先日「今後多くの新興ブランドが経営や資金の問題に直面する」とし、国に対して自動車企業の合併・買収体制構築をリードするよう呼び掛けたことを伝えている。
文章はその上で、工業・情報化部の単忠徳(ダン・ジョンダー)副部長が先月16日に開かれたフォーラムで「政策体系を最適化し、優れた企業による質の工場とコスト低減、合併や再編による強大化、産業集約度の向上を支援する。また、不当な競争行為を厳しく取り締まり、公平で公正な市場秩序を守る」と述べたことを紹介した。(翻訳・編集/川尻)
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