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円安進行、「日本で買うなら今だ、それっ!」現象が発生―中国メディア

Record China / 2024年4月22日 7時0分

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中国メディアの正観新聞は20日付で、中国人の間では円安などの影響で、「日本で商品を買えばお得」という風潮が強まっていると紹介する記事を発表した。写真は成田空港の様子。

中国メディアの正観新聞は20日付で、中国人の間では円安などの影響で、「日本で商品を買えばお得」という風潮が強まっていると紹介する記事を発表した。購入の対象は一般的な商品から高級品、不動産にまで広がるという。一方で、日本で業務を受注して、実際の作業は中国国内で行う業態の会社を経営する中国人は、円安元高に直撃されて「悲鳴」を上げているという。

日本国内では物価の上昇が続いている。政府は「物価上昇に追いつく賃上げ」を目指しているが、多くの人の実感としては、「とにかく物価上昇がひどくて、多少の賃上げがあったとしても追いついていない」が実感だ。

物価高に直撃されているのは、日本在住の中国人も同様だ。昼食時に「定食の値上げ」に直面することなどでも、物価上昇を実感する。そして日本在住の中国人の中には、「日本で受注し中国で作業をする」会社を経営する人も珍しくない。例えばソフトウェアの開発会社だ。そのような中国人は会社経営でも打撃を受けている。中国には業務をこなせる人材が多く、その一方で人件費は日本より格安なことで成立するビジネスだ。しかし円安のために中国への送金費用が急増した。一方で、日本の顧客に対しての料金を値上げすれば、競争力がてきめんに低下してしまう。

日本でソフトウェア開発会社を経営する雪平円さんによると、例えば中国での開発費用に2万元(約42万7000円)が必要な場合、以前ならば、日本円で30万円程度で十分だったが、今では40万円でも足りないという。

一方で、中国で儲けて人民元建ての財産を持つ人は、円安の恩恵を受けている。例えば不動産関連だ。日本では不動産価格が高騰したために、日本人にとっては住宅などの購入が困難な状態になった。一方で、外国人向けの民泊事業を狙って、円安を好機として住宅物件を購入する外国人が増えているという。ある中国人によると、東京五輪の選手村だった「HARUMI FLAG」の購入をねらう中国人が多いことに気付いた。立地がよく周辺の設備も整っており、転売すれば大きな利益を得られる可能性があるからという。

不動産だけではない。中国人のUさんによると、京都市内のデパートで有名ブランドの真珠のネックレスを購入した。価格は人民元で約7500元相当(約16万円)だったが、中国国内よりも3000元(約6万4000円)も安価だった。閉店直前に店内の税還付コーナーに行ったところ、中国人が30人以上も行列していたという。

中国人大学生のZさんは、最近になり日本旅行を楽しんだ。日本では友人に頼まれた、中国で人気の日本のキャラクターグッズを購入した。中国では120元(約2560円)以上する品が、日本では60元(約1280円)相当だった。Zさんによると、このキャラクターの熱狂的ファンの中国人は、店頭に並ぶ商品の「全部買い」をする場合があるという。

中国では、商店に並ぶ商品を手当たり次第に買うことを「掃貨(サオフオ)」と言う。3月に日本に旅行した中国人の苗苗さんによると、日本では度をこした「掃貨病」になってしまった。「何を買っても安く感じ、買えば買うほど儲かるような気がした」からという。苗苗さんは日本旅行に28インチの大型スーツケースを2個持って行った。いくら買い物をするといっても「こんなものだろう」と思っていたが、結局は日本でスーツケースを2個、買い足すことになったという。(翻訳・編集/如月隼人)

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