河北省の村に建設されたスマート小型工場、栽培1回で84万円の収入―中国
Record China / 2024年4月25日 15時30分
河北省新河県南馬荘村コンテナ型栽培作業場では作業員が金耳の成長を促す作業をしていた。
河北省新河県南馬荘村コンテナ型栽培作業場では作業員が金耳の成長を促す作業をしていた。金耳は黄耳菌とも呼ばれ、河北省新河県が希少食用キノコ産業の発展を実践する中で、中国南部地域のキノコの北部地域への導入を模索する新品種だ。科技日報が伝えた。
「これは金耳栽培用のスマート小型工場だ」。同県衆楽栽培専業合作社の責任者、張世青(ジャン・シーチン)さんは「このような希少食用キノコのスマート小型工場は2023年8月以降に17カ所完成している」と述べた。また、「この36平方メートルの工場内では2500本以上の金耳菌床を栽培しており、栽培1回当たりの金耳生産量は1250kgに達する」と説明した。
金耳栽培の利益はどうだろうか。張さんは「現在の市場価格で計算すると、1回当たりの収入は4万元(約84万円)余りだ。毎年6、7回栽培できる」と話した。「自家製の500gの菌床で500gの金耳ができる。生産性が高い」。合作社の栽培名人として、金耳の生産量拡大について、「これは一方で、この小型工場のスマート化によるものだ。ここの温度、湿度、光などのパラメータはスマホで遠隔制御できる。成長段階の科学的な管理・制御により、金耳の生産量が自ずと向上した」と感慨深く語った。また、「他方でこの実験室の種子生産技術によるものでもある」と話しながら、筆者を連れて金耳種子生産室を訪れた。
張さんの合作社は2022年に金耳の種子生産の研究開発を開始した。菌種の配合比率や菌床の原材料などの研究開発により、金耳菌床の生産性と質を保証した。「種子生産は特色栽培の源だ」。これがスマート小型工場を金耳栽培の「モデルルーム」にした鍵だ。張さんは「合作社は昨年、東董村など五つの村の農家110人の所得増を直接けん引し、326世帯の農家に間接的な利益をもたらした。村人は土地の譲渡、現地でのアルバイト、農村振興の収益配分などにより収入を増やした」と述べた。
工業の理念で特色農業を発展させる。同県西流郷党委書記の李秋豹(リー・チウバオ)氏は、「昨年の大規模試験栽培の結果を見ると、これは複製可能な所得増モデルだ。今年は南馬荘村で43カ所のスマート小型工場を新設し、20人以上の農家の雇用をけん引する」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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