「中欧班列」の運行数が9万本突破、巨大なビジネスチャンスもたらす―中国メディア
Record China / 2024年6月7日 7時30分
「中欧班列」の運行本数が累計で9万本、総走行距離数は7億キロ以上に達した。
自動車の部品や液晶パネル、リチウム電池の原材料などを満載した国際定期貨物列車「中欧班列」X8157号が5月25日午前8時40分、陝西省の西安国際港駅から、ポーランドのマワシェビチェに向かって出発した。これにより、2013年から運行が始まり、2016年にブランドが統一された「中欧班列」の運行本数が累計で9万本、総走行距離数は7億キロ以上に達した。
中国では、時速120キロの「中欧班列」87本がすでに運行されており、国内の122都市と繋がり、通関地は、阿拉山口(アラシャンコウ)通関地、霍爾果斯(ホルゴス)通関地、二連浩特(エレンホト)通関地、満洲里通関地、綏芬河通関地、同江北通関地の6カ所となっている。
海外を見ると、西、中、東の輸送メインルート3本が日に日に成熟し、カスピ海や黒海を越える新たな南ルートが加わって、欧州25カ国223都市、アジア11カ国100都市以上と繋がり、サービスネットワークはヨーロッパ・アジア全域をほぼカバーしている。
「中欧班列」の運行が始まってから今に至るまでに、輸送された貨物は累計で870万TEU (20フィート標準コンテナ)以上で、その価値は3800億ドル相当以上に達した。
西安国際港駅の李沛当直長はここ約10年、「中欧班列」が輸送する貨物の変化を見守ってきた。以前、貨物は主にノートパソコンやプリンターといったIT系製品が多かったものの、その後、衣類・靴・帽子、自動車・自動車部品、日用雑貨、食品などへと少しずつ拡大し、今では、53品目5万種類以上の貨物が輸送されるようになっているという。
それだけでなく、郵政物資や木材、茶葉、食用油、アイスクリーム、新エネ車などの専用列車も誕生し、好評を博している。2016年に「中欧班列」で輸送された貨物の価値は80億ドル相当だったものの、2023年には567億ドルにまで激増した。
海に面していない重慶市は、「中欧班列」を活用して、対外開放の新たな重要拠点へと少しずつ発展しており、外向型(輸出主導型)産業の生産高は年間平均30%のペースで増加している。中国の中原地区第一大都市である河南省鄭州市は、陸上シルクロードの繁栄の波に乗り、商人が集まる都市となっており、数多くの貿易企業が「中欧班列」を活用してビジネスを展開している。浙江省義烏市は、「中欧班列」を活用して、「中国全土を相手に売買」から「世界を相手に売買」へのモデル転換・高度化を実現した。
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