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米国大使が「米中関係はある種の正常な状態回復」と発言―海外中国人向け情報サイト

Record China / 2024年6月10日 7時0分

バーンズ大使は、中国指導部の判断ミスの例として、「激烈なロシア・ウクライナ戦争で、中国がロシアを支援することに欧州がこれほど強く反対するとは予想していなかった。彼らは思い違いをしていた。私は1980年代から日米関係を観察し、関与してきたが、現在のわれわれと日本との同盟は史上最強だ」と述べ、さらに日本の国防費の増加や台湾問題に対する日本の厳しい姿勢を挙げ、また、米国とフィリピンとの同盟の復活も指摘した。バーンズ大使は「これは民主諸国が立ち上がり、『われわれは平和の中で暮らしたい』と言っているのだ」と論じた。

バーンズ大使は台湾問題について、米国の「一つの中国政策」は1972年に提起されて以来変わっておらず、米国は依然としてこの政策を守っていると主張し、「米国の行為が中国の態度変更を触発したという見方があるが、私は正反対だと思う」と述べた。

中国のウクライナ戦争関与に強い懸念

バーンズ大使は、「中国はロシア・ウクライナ戦争における彼らの立場が、中国と米欧の関係にどれほど深くマイナスの影響を与えているのか、本当の意味で理解していないようだ」と述べ、「中国企業がロシアの防衛産業部品や技術、重要材料を輸出する活動は、ウクライナの戦場におけるプーチン大統領の能力を大きく強化している」と指摘した。バーンズ大使は、米国は中国政府に対して、これらの企業がこれらの部品を提供することを阻止するよう求めたが、中国側はそうしなかったと紹介し、「これが、われわれの関係における真の問題だ」と述べた。

バーンズ大使は、欧州における対中観について「NATOもEUも、今や中国を戦略的対抗相手と呼んでいる。なぜなら、中国は欧州の死活に関わる問題でロシアを支持しているからだ」と説明し、「彼らは自分たちが何をしているのか、ロシアを支援することが欧州やわれわれとの関係に深い悪影響を及ぼすことを本当には理解していないと思う。われわれは中国に、欧州の将来は米国の核心的利益の一つだと伝えてきた」と述べた。

それでも米中は対話の継続が必要

バーンズ大使は、米中両国は特に軍事や経済分野で対話を続けねばならないと主張した。「米中の軍事衝突は米国、中国、全世界にとって破滅的だ」と述べ、「われわれ(米国と中国の)競争と意見の相違について、次の10年期(2030年代)まで長く続くと予想している。われわれは責任を負う方法として、門戸を開いたままにする」と述べた。

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