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日本への渡航受診は「中間層も負担可能、最多は中国人患者」―中国メディア

Record China / 2024年6月30日 8時0分

また、注目すべき点としてベトナム人患者の増加を取り上げ、「コロナ前、病院の国際患者に占める中国人の割合は80%だったが、その後ベトナム人患者が急増。22年の中国人患者の割合は50%に下がった」と伝えた。

末期がんの患者が多い

文章によると、日本の医師の意思疎通における辛抱強さや細かさは患者に深い印象を残しているという。

文章はこれに関連して「虎の門病院消化器外科(下部消化管)の上野雅資特任部長は中国人患者の診察を最も多く手がけた日本の医師の一人で、その数は100人を超える」と紹介。上野氏から「中国人患者が最も期待しているのは納得できる治療プランと説明を提供すること」「時には絵を描いて治療プランを説明する必要がある」という話を聞いたことを紹介するとともに、「上野氏にとって印象深いことは、渡航受診する中国人患者のうち非常に多くの人ががん末期にあるということだ」と伝えた。

文章はまた、「患者の需要を満たすために上野氏らは大量の準備作業を行う」と述べて、他の科と共に診察をして治療プランを決めた後は分かりやすい方法で患者に説明すると紹介した。

「対象を日本人に限定するのは資源の浪費」

文章は「『国際部』は日本の病院と外国人患者がつながる上で重要な部門だ」と言及した上で、「日本では16年前後に多くの病院に国際部が設けられたが、日本の医療の国際化水準は高いとは言えない」と指摘。さらに「日本は毎年2万~3万人の外国からの患者を受け入れることができるが、アジアの医療国際化が進んだ国に比べるとはるかに少ない」と述べて業界関係者は主に三つの方面の原因を考えていると伝えた。

文章によると、日本の医療国際化が比較的後れを取っている原因として考えられているのは「日本の病院は外国人患者の受け入れに際して負担が大きいと感じる」「外国人患者の多くはがん末期にあり、より多くの早期の患者の受け入れが望まれている」「外国人患者の受け入れは依然として医療機関がメイン。温泉、健康的な食事など療養機関ももっと多くのことができる」という点だ。

文章は「日本の医療技術はリードする立場にあるものの、日本政府は医療の国際化において慎重な姿勢を取り続けてきた。これまで医療と経済的効果・利益を結び付けて考える人は少なかったが、積極的になれば日本と他国の医療国際化における差は縮まるだろう」と言及。そして最後に、「われわれの病院には多くの優秀な医師がいて、優れた設備もたくさんある。もし日本人にだけ対応するなら資源の浪費だ。われわれはより多くのアジアの人々に対応したいと考えている」という日本の医療従事者の言葉を伝えた。(翻訳・編集/野谷)

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