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SF映画や科学研究論文から「飛び出した」特殊ロボット―中国

Record China / 2024年7月29日 7時30分

SF映画や科学研究論文から「飛び出した」特殊ロボット―中国

SF映画に登場する特殊ロボットがすでに、日常生活の強力なアシスタントになっているとは想像できただろうか。

SF映画に登場する特殊ロボットがすでに、日常生活の強力なアシスタントになっているとは想像できただろうか。ある鉱山の坑道を転がるのは岩などではなく球形ロボットだ。手をそっと振るだけで飛ぶのは紙飛行機ではなくロボットだ。さらには、子供向けアニメの空飛ぶ犬や、水道管や電線を登る「スパイダーマン」も生産現場のロボットに変身した。中国青年報が伝えた。

浙江省の一部の科学研究機関と企業を取材する際に、多くの特殊ロボットが科学研究論文から「飛び出し」、市場に向かった。この裏には産業、大学、研究機関の全面的な協力し、閉鎖的な環境で研究開発を行うという古い道を歩まなくなったことがある。

浙江省衢州市110kV天寧変電所には、身長約2mのスマートロボットがいる。このロボットの応用が始まった当初、運営オペレーターは「ロボットが本当に役立つのか」と懸念していた。現在、国網衢州電力供給公司の運営オペレーターの兪夢賢氏はこの「スマート従業員」について、「先進的なスマート感知、画像認識、高精度ロボットアームの技術を集積し、自動ナビゲーション、赤外線温度測定、開閉器の部分放電検査、開閉操作、自動緊急閉鎖などの機能を持ち、運用保守者の代わりとして働ける」と評価している。

特殊ロボットは発電所の点検で高画質カメラや赤外線サーマルカメラなど複数種類のセンサーを搭載し、設備の全面的なモニタリングと診断を行える。狭い通路を楽に通り、高く大きな設備に登り、さらには複雑なケーブルトレイの上を自由自在に行動し、点検のフルカバーを実現する。

特殊ロボットが急速に台頭しているのはなぜだろうか。 浙江大学湖州研究院大型AGV・自動化フォークリフトプロジェクト科学研究担当者の劉維維氏は、「第一に、特殊ロボットは特定の応用シーンに基づき設計でき、従来のハードな構造のロボットでは対応できない問題を解決できる。例えばヘビ型ロボットは狭い空間に入り検査と修理作業を行うことが可能だ。第二に、特殊ロボットは環境への適応性が高い。一部の『変形する』ロボットは複雑で変化が激しい環境により良く適応できる。例えば水中ロボットは海洋で任務を遂行でき、飛行ロボットは空中におけるモニタリングと輸送が可能だ。第三に、効率と効果の向上。特定任務に向けた設計の最適化を行い、特殊ロボットは実行の効率と効果を大幅に高められる。例えば農業ロボットは農地の需要に基づき特定の形状・機能に設計でき、農作物の栽培と収穫の効率を高められる。さらに一部の特殊ロボットは複数の機能を集積し、異なるタスクを遂行できる。地上・空中モードを自在に切り替えるロボットは、地上の点検と空中監視を同時に実施できる」と分析した。

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