1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

中国の新エネ車市場がプラグインハイブリッド車の天下に、EVは現実的選択でない?

Record China / 2024年8月12日 7時0分

理想汽車は車型を中大型のSUV、動力をPHEVに絞り、中高級車クラスで販売台数を稼いだ。理想汽車の上半期の販売台数は18万9000台で、小鵬汽車の5万2100台、蔚来汽車の8万7400台と大差をつけた。

小鵬汽車と蔚来汽車は資源を純EVに集中し、さらに自動運転など将来を見据えたスマート技術の開発にこだわった。しかし、小鵬汽車は2024年の販売目標が28万台なのに対し、上半期の進捗率はわずか18.6%だった。蔚来汽車は目標23万台に対し、進捗率は38%だった。

理想汽車は2024年3月にようやく初の純EVの7人乗りミニバン「理想MEGA」を発売した。しかし、55万元(約1100万円)と高額のため、さすがに販売台数は伸びていない。PHEVで成功したように、これから順次下のクラスへ展開するのだろう。

鴻蒙智行、PHEVとEVで三つの「界」シリーズを展開

鴻蒙智行(鴻蒙智能汽車技術生態連盟)はファーウェイ(華為技術)が主管するスマートカーブランドの連盟で、2024年6月に「問界」「智界」の2ブランドを編入したと発表した。中国メディアはこれまでセレス(賽力斯)の台数として表記していたが、最近は鴻蒙智行に変更している。

問界ブランドはSUVで統一されている。問界M5は純EVでデビューし、後にレンジエクステンダーを追加した。価格は25万~31万元(約500万~620万円)。問界M7はレンジエクステンダーのみで、価格は25万~32万元(約500万~640万円)。問界M9はレンジエクステンダーと純電動の2種を展開し、価格は47~57万元(約940万~1140万円)。

智界ブランドは奇瑞汽車との共同開発車で、ファーウェイ系として初のセダン「智界S7」を発売した。純EVで、価格は25~35万元(約500万~700万円)。

さらに第3の「界」として「享界」が登場した。8月上旬に北京汽車集団傘下の北汽新能源との共同開発車「享界S9」が発表された。こちらも純EVの中大型セダンだ。

EVの用途はいずれ限定的に

2024年上半期に市場をリードしたのは売れ筋のPHEVを持つメーカーだった。BYDはフルラインでPHEVを持ち、他社を圧倒している。新勢力では、理想汽車が中高級PHEVに絞り、EVを後回しにして成功した。異業種参入組は純EVに集中したが、鴻蒙だけはPHEVをラインナップし成功した。

そんな折、中国メディアの騰訊網は「EV市場は冷めつつある、『蔚小理』は名ばかりの存在に」と題する記事を掲載した。充電池やバッテリーステーションがどれだけ発達しても、純EVは一般家庭にとって現実的ソリューションにはならないと指摘した。組み合わせはどうであっても、新エネルギー車のトレンドはハイブリッドになるとした。記事はさらに踏み込み、EVの生きる道はシャオミ(小米)の「SU7」のような高性能スポーツカーか上汽通用五菱汽車の「宏光MINI」、BYDの「海鷗(シーガル)」のような通勤短距離用途しかないとまで述べている。中国メディアのスタンスもかなり変化してきた。今後の展開に目が離せない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください