新疆ホータン、砂漠の温室で稲を水耕栽培―中国
Record China / 2024年10月28日 4時0分
この高速成長技術は四川成都植物工場で試験に成功したが、成都は自然光が弱く、ほぼすべて人工補光に依存するため、エネルギーコスト、ランニングコスト、建設費が相対的に高い。そのため、科学研究チームは新疆のホータンに目を向けた。
ホータンでは多くの温室が砂漠に建てられる。建設と土地使用のコストが低く、日照時間が長い。楊氏は「自然光を最大限利用すると同時に熱を蓄積でき、石炭燃焼で温度を保つ必要がない。ホータンの砂漠は非常に理想的な試験場だ。2年余りの試験を経て、チームはついに砂漠温室条件下の稲高速成長の重要な難題を解決した」と述べた。
楊氏はコストを計算し、「この効率的で省エネルギーの砂漠温室の1平方メートル当たりの建設費はわずか350元(約7000円)ほどだ。将来的に新エネルギー、機械化、スマート化設備技術と結びつくことで、その建設費とランニングコストはさらに下がるだろう」と述べた。
約66.7ヘクタールの砂漠施設農業産業パーク内には現在、四つの植物工場がある。稲以外にもトウモロコシ、トマト、ペピーノなどの異なる作物が成長している。楊氏とその科学研究チームは現在、砂漠温室で大豆、トウモロコシ、小麦などの主食用作物と、アブラナ、綿花、ムラサキウマゴヤシなどの作物の高速成長重要技術を持続的に模索しており、将来の温室作物の高速成長、育種、高効率生産にテクノロジーのサポートを提供する。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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