1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. アジア

中国の農村部で親のすねかじりが深刻、結婚後もかじる―中国メディア

Record China / 2024年11月6日 5時0分

中国の農村部で親のすねかじりが深刻、結婚後もかじる―中国メディア

4日、中国メディアの半月談は、農村で親のすねかじり問題が再燃しており、青年・中年層は皆親のすねをかじっているとの記事を掲載した。写真は中国の農村。

2024年11月4日、中国メディアの半月談は「農村で再燃する親のすねかじり問題。金持ちもそうでない人も、未婚者も既婚者も皆、親のすねをかじる」と題した記事を掲載した。

同記事の調査によると、いくつかの農村地域において、青年・中年層による親のすねかじりが再び目立ち始めていることが分かった。中には数年間働いても、親の支援がなければ生活が成り立たない者、結婚するために結婚前から親に大きな支援を求める者、結婚後も子どもを育てるために親の助けが不可欠な者がいるという。同記事は、「農村振興が進み、都市と農村の融合が進む中、このような農村におけるすねかじり現象は注目されるべきだ」と評した。

また、農村でのすねかじりは20~40歳の青年・中年層全体に見られたとした上で、「若い層では、働いても収入が支出に追い付かず親の助けが必要だったり、家で無職状態が続いたりしている。30代以上の人々の中には、親が車を購入したり、住宅ローンの支払いを助けたりする例も少なくなく、さらに多くの親が自分の老後資金から子や孫に資金を提供している」と言及。実例として、大学を卒業したものの仕事が見つからず、実家で公務員試験の勉強をしている22歳の若者や、職業高校を卒業後に都市部で働いているが、時々親に助けを求めているのにとどまらず、県の中心部に住宅を購入するために支払った約40万元(約800万円)や結納金などの費用もすべて親に支出してもらった24歳の山西省の若者を挙げた。

同記事は、裕福な家庭でも貧困家庭でもすねかじりは起きているとしており、息子に都市部の住宅と車を買い与えた上、さらに息子一家を支援している61歳の裕福な男性の事例や、結婚後に都市で働いている25歳の息子に毎月孫の粉ミルク代を仕送りしている元貧困家庭の女性の事例を紹介している。

同記事によると、すねかじりは金銭的ものよりも、時間的なものが一般的になっているという。農村出身の若者が都市で働く際、子どもの世話を親に任せることが多く、(子どもの)祖父母は育児の手間や時間の負担も強いられている。

同記事は、近年、中国の都市化が急速に進み、農村の若者が就職、結婚、子どもの教育などを求めて都市に向かう流れが加速していることに触れた上で、「地域間の移動や階層間の流動、情報の流動といった要因が、伝統的な農村社会の価値観に影響を与えている」と指摘。「消費主義の影響で農村にも見えの張り合いの風潮が広がり、一部の青年・中年層は消費欲が強く、収入を大幅に上回る支出を追い求めている」と言及した上で、「このような高額消費のため、一部の農村青年・中年層は金銭的に困窮し、本来は自分たちが負うべき子どもの養育責任を親に押し付けることが多くなっている」としている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください