中国の農村部で親のすねかじりが深刻、結婚後もかじる―中国メディア
Record China / 2024年11月6日 5時0分
また、「一部の青年・中年層は、親からの援助を当然のものと考え、自分たちは良い暮らしをし、他人よりも良い生活を送ることだけを目指している。そのため、子どもの養育や親の扶養といった伝統的な家庭の責任を軽視し、親に依存することが当たり前になっている」と指摘した。
同記事によると、上記のような理由以外にも、やむを得ない客観的な理由も存在する。例えば、住宅や車の購入や結婚のための費用は現在の農村家庭にとって大きな出費になっている他、子どもに良い教育を受けさせるためにも多額の出費が求められる。さらに、近年の経済情勢の変化によって、都市での就職や起業による収入増加が難しくなっており、一部の農村出身の青年・中年層は親のすねをかじらざるを得ない状況にあるという。
同記事は、「農村におけるすねかじり問題を解決するには、総合的な対応が必要である」と主張している。「農村出身の若者が都市での生活に順応できるよう支援し、結婚にかかる費用を軽減する施策を講じるだけでなく、地域全体で道徳を重んじる風潮を醸成し、若者に自立と自己責任の意識を植え付ける必要がある」とし、「農村に根付く不健全な風潮を正し、家庭本来の役割を回復する必要がある」とも指摘。一部の農村地域では見えの張り合いや消費主義が顕著であることについて、専門家からは「各地域の実情に応じた効果的な対策を模索し、農村部における道徳的な抑制効果や絆を強化するべきだ」との意見が出ていると紹介した。
また、「都市と農村の融合発展を加速し、農民の都市への進出により多くの保障を提供する。生活場所や生活様式の変化に伴い、都市に移住したいと考える農村住民は大きなストレスを抱えている。都市に移住する農民の大半は経済基盤が弱く、収入も安定していないため、保障住宅や教育の分野でより多くの支援を提供し、都市の発展の恩恵を共有し、農村でのすねかじり現象の発生率を下げるべき」と訴えた。
さらに、「結婚費用は農村家庭にとって最大の出費の一つとなっている」とし、「高額な結納金の問題を改善することから始め、住宅や車の購入といった結婚条件にかかる総合的なコストを引き下げ、農村家庭の経済的負担を軽減し、若者が努力によって将来への希望を持てるようにすることで、すねかじりの原因を減らすべき」との声を伝えた。
中国のネットユーザーからは「もし自給自足ができ、生活に余裕があれば、親のすねをかじりたがる人はいない」「普通の人が自力で現在の住宅価格に対応するのは不可能だ」「なんでも結婚に結び付けるのはおかしい。お金がなければ結婚しなければいいだけで、それがすねかじりと何の関係があるのか」といった声が上がった。(編集・翻訳/奈良)
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