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中国独身の日セールの検索数が激減、通年セール化でDXリーダーの役割終える

Record China / 2024年11月24日 17時0分

中国独身の日セールの検索数が激減、通年セール化でDXリーダーの役割終える

今年の11月11日の独身の日セールが終わった。かつての盛り上がりからすれば、何もなかったかのような静かな報道ぶりだ。

今年の11月11日の独身の日セール「双11(ダブルイレブン)」が終わった。かつての盛り上がりからすれば、何もなかったかのような静かな報道ぶりだ。大方は「今回のセールは成功したが、役割は終了した」というトーンだった。

双11は2010年代DXの象徴

双11は2009年にアリババが始めたネット通販セールだ。この年の流通取引総額(GMV)は5000万元だったが、2021年には5403億元と1万倍以上に成長し、小売業の奇跡と言われた。アリババは急成長を側面から支え、クラウドコンピューティングの阿里雲、決済の支付宝(アリペイ)、物流の菜鳥、金融の余額宝や花唄などのプラットフォームを次々と世に出し、いずれも大成功を収めた。

2010年代に中国のデジタルトランスフォーメーション(DX)を主導したのは間違いなくアリババだ。しかし2020年11月、フィンテック子会社アント・グループの上場中止命令を機に逆風が強まる。著名人を集めて売上高を刻一刻と表示するカウントダウンショーを中止し、2022年にはデータの公表すらなくなり、お祭り気分は急速にしぼんだ。

2023年も各社別データは未発表だが、データサービスの星図数据の推計によると、全ネット通販のGMVは前年同期比2.08%増の1兆1386億元(約23兆9100億円)で、史上最低水準に落ち込み、「史上最悪の双11」と称された。

2024年のデータはエキサイティング?

中国メディアは2024年のデータについて、「エキサイティングだった」と表現している。星図数据のデータでは前年同期比26.6%増の1兆4418億元(約30兆2780億円)、別のデータ「2024双十一消費洞察報告」では同8%増の1兆9000万元(約39兆9000億円)だった。後者にはプラットフォーム別のシェアが出ている。アリババは37.94%(天猫商城24.63%、淘宝網13.31%)、京東は16.52%、抖音は13.01%、拼多多は11.91%だった。以前はアリババと京東で80%を超えていたが、現在は多極化が進んでいる。

ブランド別のトップ10はアップル、ハイアール、美的、シャオミ、ファーウェイ、小天鵝、格力、FILA、栄耀、ユニクロの順だった。

商品種別ランキングから日本企業を探すと、服装・靴帽子部門でユニクロが2位、体育・娯楽用品部門ではソニーが1位、キヤノンが2位、ニコンが3位、パナソニックが9位、富士フイルムが10位だった。化粧品トップ10にかつての常連、資生堂の名はなかった。

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