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韓国戒厳令の余波、年末・年始の観光業界に暗雲、外国人客の予約キャンセルも急増

Record China / 2024年12月27日 10時10分

韓国戒厳令の余波、年末・年始の観光業界に暗雲、外国人客の予約キャンセルも急増

韓国戒厳令の余波で年末・年始の観光業界に暗雲が立ち込めている。外国人観光客の予約キャンセルも急増している。写真はソウル。

韓国戒厳令の余波で年末・年始の観光業界に暗雲が立ち込めている。外国人観光客の予約キャンセルも急増。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の退陣を求める大規模な集会が連日開かれるソウル市中心部の光化門から市庁の広場に向かう道路は規制され、旅行荷物を持ってホテルを訪れる外国人客らの抗議が殺到した。

中央日報などによると、ソウルの中心地に宿所を予約していた観光客たちは引き返す雰囲気だ。家族と一緒に旅行に来たメキシコ人のペドロさん(45)は「事前に調べていたところ、韓国の非常戒厳事態を知った。ソウルは混雑しているという話があり、空港の近くに宿泊先を決めた」と語った。

マレーシアから来たジャスミンさん(38)は「年末にソウル市内のクリスマスムードを楽しみたいと思って明洞に宿泊先を予約したが、週末は騒音がひどいと言われて心配だ」と顔をしかめた。

「光化門のクリスマスマーケット」でキムチチヂミやミョルチグクスなどを販売するキム・ジョンウさん(53)は「外国人のお客さんが全体の50~80%を占めると予想したが、10%にすぎない」とし、「集会中に司会者が吐き出す厳しい言葉を聞きながら商売をしていたが、後には思わず悪口が出た」とぶちまけた。

ソウル市は退陣賛否集会場を両側に挟んでいる光化門広場で年末行事(12月13日~1月5日)を計画したが、困難に直面している。集会側の行進の人波と「ソウルライト光化門」行事を訪れた観光客が入り乱れないようにメディアファサード(壁などに光を当てて作った作品)の上映時間を1時間遅らせた。

ソウル施設公団のある関係者は「集会主催側がスピーカー音量を大きくすれば、こちら側がさらに大きくするなど葛藤状況も起きた」と困惑気味。「人波の分散を誘導し、市民と観光客が祝祭を楽しめるように最善を尽くしている」と話した。

外国人観光客の減少はソウル以外でも目立つ。韓国メディアによると、釜山観光公社が国内観光業界40社を対象に実施した調査でも予約キャンセルに関する問い合わせが多発している。来年第1四半期までの観光予約状況は、前年同期比で約65%減少している。業種別ではホテル業界の予約キャンセル率が最も高く、旅行会社、ヨットや施設関連の業種が続いた。

全体の75%の企業が今回の事態が経営に「否定的な影響」を与えていると回答。多くの企業が長期化する場合のさらなる悪影響を懸念している。特にデモや集会などの不安要素の持続や国家の信用度の低下が主な問題として挙げられているという。 (編集/日向)

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