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韓国半導体、起死回生の「KSMC」設立を計画、経済効果は30兆円以上―中国メディア

Record China / 2024年12月28日 6時0分

韓国半導体、起死回生の「KSMC」設立を計画、経済効果は30兆円以上―中国メディア

27日、中国メディアの環球時報は韓国が台湾のTSMCのような政府出資の半導体企業の設立を計画していると伝えた。資料写真。

2024年12月27日、中国メディアの環球時報は韓国メディアの報道を引用し、台湾がTSMCで成功した方式にならい、韓国政府が国営ファウンドリー「KSMC(Korea Semiconductor Manufacturing Company)」の設立を計画していると伝えた。

記事は初めに「ソウル新聞など複数の韓国メディアによると、韓国の国家工学アカデミー(NAEK)で先ごろ開かれた検討会で、韓国工業界と学術界から台湾のTSMCのように政府が援助するファウンドリーメーカーの設立が提案されたという。この計画は、国内半導体産業が直面する課題に対処し、世界市場での競争力を強化するために、(最先端、伝統的なものを含めた)多様な製造プロセスを通じてファウンドリとファブレス(工場なし)企業の間でバランスの取れたシステムを構築することを目的としている。専門家の試算では20兆ウォン(約2兆1500億円)規模の投資で、2045年までに300兆ウォン(約32兆円)の経済効果を生み出すという」と伝えた。

続けて「韓国の半導体業界の関係者によると、今年の半導体の業績は回復基調にあるものの、業界が歴史的に最大の危機を迎えていることに変わりはなく、世界で半導体産業の競争が激化する背景の下で、これまで韓国がリードしていたメモリチップの技術は徐々に弱まりつつあり、投資も先送りされ、人材流出や政策のサポート不足などの問題が業界の発展を難しくしている。データによると、18~23年で、韓国のメモリチップ輸出額は830億ドルから、ほぼ半分の429億ドルまで減少した」と伝えた上で、専門家の意見として「KSMC構想は業界内の構造的な問題を解決し、台湾のUMC(聯華電子)やPSMC(力晶積成電子製造)のような、特殊な工程にも対応可能なファウンドリ企業と先進的な技術を持つ企業との間で相互補完ができるようになる。現在、韓国はサムスン電子の10ナノ以下の工程へ過度に依存しており、より多くの小型システムの企業が発展できずにいる。検討会でもメモリと先進的なパッケージ技術の積極的な育成とタイムリーな設備投資の実行が主張された。ファブレスの半導体設計やパッケージ業界の成長の鈍化、人材流出、過剰な規制につながる現在のアラームを解決しなければ、韓国の半導体産業は世界の技術競争から脱落し、取り返せないほどの経済的打撃を被るだろう」と紹介し、「専門家は韓国政府が大企業の発展を後押しするのと同時に、中小企業へのサポートも強化し、中小の原材料や部品、設備メーカーへ直接投資することにより、半導体業界の製造システム全体の研究開発力の拡大を促すよう呼び掛けている」と指摘した。

記事は最後に「業界関係者の中には、KSMCのような政府出資の企業が高度な製造プロセスへの挑戦に効果的に対処できるかを心配する声もあり、SKハイニックスからはサムスン電子の古いファウンドリ設備をKSMC計画の一部に利用することなどの提案がされているという」と伝えた。(翻訳・編集/原邦之)

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