湖北省博物館、鄖県人頭蓋骨化石の復元像を公開―中国
Record China / 2024年12月31日 8時20分
湖北省博物館は26日、同博物館で最高レベルの所蔵品である「鄖県人頭蓋骨化石」の顔を復元した像を発表しました。
中国中部の武漢市にある湖北省博物館は26日、同博物館で最高レベルの所蔵品である「鄖(ゆん)県人頭蓋骨(とうがいこつ)化石」の顔を復元した像を発表しました。これにより、鄖県人1号、2号の頭蓋骨化石の「神秘のベール」が取り払われました。今から100万年前の古代人類の頭蓋骨化石に対して科学的な顔の復元を実施するのは今回が初めてで、古代人類の顔の復元において極めて高い参考価値があります。
1989年5月18日、文化財調査隊員が湖北省鄖県で初(1号)の古代人類頭蓋骨の化石を発見しました。続いて1990年6月15日に2体目(2号)が発見され、1994年に著名な古人類学者の賈蘭坡氏はこの2体の頭蓋骨を、出土地に基づき「鄖県人」と命名しました。頭蓋骨の特徴から、直立二足歩行型(ホモ・エレクトス)に属し、「鄖県ホモ・エレクトス」と呼ぶことになり、古地磁気年代推定法による測定から、同化石は今から約100万年前のものであることが判明しました。さらに、2022年5月18日に同じ地層で発見された3体目(3号)も、今から約100万年前のものです。
研究によると、1号は女性で25~45歳、今から約100万年前のもので、2号は男性で年齢25~45歳、同じく今から約100万年前のものであることが分かりました。
「鄖県人」頭蓋骨化石は、これまでにユーラシア大陸で発見された同時代の古代人類頭蓋骨化石の中で最も完全なものです。人類進化の中で元謀人(約170万年前に生活していたとみられる中国猿人の一種)や藍田原人(陝西省南部藍田遺跡で化石が発見された100~70万年前の人類)から北京原人までの100万年間の穴が埋まり、東アジアホモ・エレクトスの進化を研究する上で重要な証拠が提供されています。とりわけ東アジア古代人類進化モデル、東アジアホモ・エレクトスの起源およびホモ・サピエンスとの進化関係を研究する上で重要な価値があります。さらに、中華の大地における100万年の人類進化史を実証し、東方の人類の故郷で暮らしていた先人の進化と文化の発展を語るために、鍵となる時期の重要な根拠と情報を提供しています。(提供/CRI)
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