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ビッグデータを活用した常連客いじめに「脱馴化」で対抗できる?―中国

Record China / 2025年1月3日 6時30分

ビッグデータを活用した常連客いじめに「脱馴化」で対抗できる?―中国

中国のソーシャルメディアにはこのところ、「ビッグデータを活用した常連客いじめ」への不満を述べる書き込みが連日寄せられている。写真は中国のパスポート。

中国のソーシャルメディアにはこのところ、「ビッグデータを活用した常連客いじめ」への不満を述べる書き込みが連日寄せられている。「ビッグデータを活用した常連客いじめ」とは、一部のオンラインサービスプラットフォームにおいて、「常連客は多少値段を上げても利用する」という設定に基づき、常連客が割引の対象にならなかったり、普通より高い価格で買わされたりする現象のことだ。これに対し、ある若者が「脱馴化」(馴化した後に新たな刺激を与えることで反応が復活すること)のアルゴリズムを使って「対抗」し、値段を下げることに成功した。

北京のホワイトカラーの女性・丁然(ディン・ラン)さんは12月初め、恋人と海外旅行に行く計画を立てた。よく利用している旅行アプリで検索すると、北京から韓国のソウルに向かう飛行機チケットの価格は1358元(約2万7200円)だった。帰りのチケットは約1000元(約2万円)で、2人で往復約5000元(約10万円)近くになってしまった。

これは「ビッグデータを活用した常連客いじめ」だと考えた丁さんは、あるソーシャルメディアで「航空券が高過ぎて、手が出ない。旅行しないことにした」とつぶやき、「ビッグデータを活用した常連客いじめ」に「対抗」してみた。翌日にもう一度そのアプリで検索すると、航空券の価格は588元(約1万1800円)になり、帰りのチケットは約600元(約1万2000円)に下がっていた。恋人と合わせて往復で約3000元(約6万円)余り安くなったことになる。「ソーシャルメディアのつぶやきが何かの役に立ったのか、単に偶然値段が下がったのかは分からない」と丁さんは話す。

丁さんは「脱馴化」のアルゴリズムを使って「ビッグデータを活用した常連客いじめ」に「対抗」することに成功したのだろうか?このケースについて、ある旅行プラットフォームのカスタマーサービスは、「当社には『ビッグデータを活用した常連客いじめ』をする理由がない」とした上で、「関連サービスの価格はさまざまな要素の影響を受けて随時変動するので、ソーシャルメディアのつぶやきが価格変動につながることを直接証明することはできない。同じ時にチェックしたのに価格が違う場合であっても、クーポンなどが原因である可能性もある。もし商品は同じなのに価格が異なる場合は、プラットフォームに問い合わせることができる」と説明した。記者が消費者として複数のプラットフォームのカスタマーサービスに問い合わせてみると、ほぼ同じような説明が返って来た。

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