杭州の「低空+」シーンが一新、低空生活のさまざまな可能性―中国
Record China / 2025年1月8日 5時30分
浙江省杭州市では「低空経済」が人々の生活に浸透している。
ドローンが熱々のミルクティーを正確に送り届け、ヘリコプターに乗って都市の年越しを上空から眺め、「雲の上で通勤」で長江デルタの距離が分刻みに短縮される。浙江省杭州市では現在、「低空経済(低空域飛行活動による経済形態)」という手が届かないように思われる概念が、知らぬ間に人々の生活に浸透している。中国新聞網が伝えた。
低空経済は国家戦略的新興産業として、都市の経済成長の新たな原動力になりつつある。杭州には現在、低空経済産業チェーン関連企業が400社近くある。物流輸送から農業植物保護、文化観光から都市通勤に至り、低空経済の応用シーンが大きなポテンシャルを示している。
「低空+文化観光」、空中文化観光の新体験を切り開く
夜になると、杭州の銭塘江の両岸がライトアップされる中、観光客はヘリに乗り、川沿いの夜景を一望している。 新年に際し、杭州市上城区は新連通航と共同で、銭塘江City Fly夜間飛行遊覧航空路線を開設した。この航空路線の名称は「銭塘盛世」で、15分の飛行で奥体博覧城、銭塘江大橋、六和塔、西湖景勝地などの象徴的な景観をカバーし、杭州の歴史と現代の活力をつないでいる。
銭塘江観光航空路線の初飛行は早くも昨年11月に完了した。現在まで400人余りの観光客が空から「銭塘盛世」を眺めている。今年の元日には多くの観光客がわざわざ他地域から駆けつけ、銭塘江City Fly年越しを体験した。
「低空+ビジネス」、空中通勤の新時代を切り開く
「低空航空路線」に加わる航空会社が増え、杭州は「区と区を結ぶ通航」から長江デルタに至る40分空中ビジネス圏を徐々に構築している。
杭州初の空中ターミナルビルが24年12月、浜江区世茂智慧之門で正式に運用開始された。市民は「玄関先」のターミナルビルで「低空バス」を体験でき、チケット購入、保安検査、乗り降りなどのワンストップ飛行サービスを満喫できる。
ヘリなのに「低空バス」と呼ばれるのはどういうことか。航空会社「高直&傲程」共同創業者の丁煒(ディン・ウェイ)氏は、ヘリは空中観光路線を切り開くためではなく、多くの場合はA地点からB地点への移動用だとしている。
丁氏は「浜江区には多くのハイテク企業があり、低空バスの潜在的な需要が非常に旺盛だ。当社はすでに杭州湘湖、銭江新城、未来科技城、さらには紹興稽山大禹陵などの異なる地域を結ぶ航空路線を開設した」と述べた。
杭州来福士広場の屋上に位置する上城区1号ターミナルビルは、華東地域初の中心市街地ビル屋上実体化運営の一般航空ターミナルビルだ。同ターミナルビルは上海、嘉興、湖州などをカバーする都市間航空路線を続々と開設し、長江デルタの低空交通ネットワークの建設を後押しする予定だ。
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