中国ではスキー経験者が4000万人に、ただし人口を考えればまだ少数派

過去5年間の中国人のスキー経験者は4000万人近くで、世界最多とのことです。写真は河北省張家口市崇礼区のスキー場。

このほど発表された『2024年中国スキー産業白書』によれば、中国では2023-2024年のシーズンにスキーをした人の人数全体が、初めて2019年を上回りました。しかし、中国ではスキーがまだ一部の人にとってのスポーツであり、「休日に試してみよう」「学んでみよう」程度の人が大部分であり、スキーをした人でも通年での回数は2回以下です。

山岳ルート、条件、施設、サービスなどの情報を提供するウェブサイトのマウンテンプラネットが発表した2024年の世界のスキー市場に関するリポートによれば、過去5年間の中国人のスキー経験者は4000万人近くで、世界最多とのことです。一方で、『2024年中国スキー産業白書』によると、2023-2024年のシーズンにスキーを楽しんだ人数は延べ2308万人に達し、2019年の2090万人を初めて上回りました。

中国ではスキーが、徐々に大衆スポーツ化しつつあります。しかし、中国ではまだ、スキーを「1度は試してみよう」程度の初心者が多くてリピート率が低い状態です。延べ2308万人の実質は1280万人によってもたらされた数字であり、1人当たりではスキーをした回数が1．80回です。

統計によれば、中国のスキー場の77．05％は初経験の人を念頭に置いた観光体験型の簡易な施設で、初心者コースしか設置されていません。中国で冬のスポーツといえば、公園でのスケートや雪や氷で作られた滑り台を楽しむことであり、あるいは冬にはハルビンに旅行して氷彫刻を鑑賞する人が多いのですが、スキーをする人は多くありません。

中国ではスキーが、費用のかかるレジャーです。季節と場所が限定され、屋外のスキー場は市街地から遠く離れた郊外にあります。また、専用の服装と用具をそろえ、スキー場の入場料や高額の宿泊費、交通費、保険代、コーチに対する授業料などが必要です。たまに体験する場合には1回の費用として数百元から1000元（約2万2000円）以上が必要です。スキー愛好者の場合、年間でスキーにかける費用は平均で2000元（約4万3000円）から1万元（約22万円）前後です。（提供/CRI）