1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. アジア

2025年も「クレヨンしんちゃん」や「名探偵コナン」が見続けられる理由―中国メディア

Record China / 2025年1月23日 0時0分

その上で、「1990年8月に初めて連載が開始された『クレヨンしんちゃん』では、しんちゃんの父親・野原ひろしが『32年の住宅ローンがある』と語っており、22年に連載32周年を迎えた際には、多くのネットユーザーが『ついにひろしが住宅ローンを完済した』と祝福した。『子どもの頃はひろしを笑っていたのに、大人になった今では自分がその姿になっている』と嘆く声も多かった」と伝えた。

他方、「『ちびまる子ちゃん』の物語は、原作者・さくらももこの幼少期(1970年代)が舞台。日本が経済の高度成長期を終えた直後であり、『ちびまる子ちゃん』の冒頭では、まさに日本経済の成長が鈍化し始めた時代が描かれている。漫画では、一般的なサラリーマン家庭の生活状況を描写しており、まる子の家では父と祖父だけが収入を得ていたが、6人家族を養うために倹約しながら生活していた。小学3年生のまる子は姉と物を奪い合い、お小遣いが減らされるのを恐れ、家が貧しいためギターを買えないことも理解していた。また、クラスには花輪クンのような『富裕層の子ども』もいて、生活水準の格差が描かれている。それでも、彼らは幸せを感じる能力を失わずにいる」と考察した。

記事は、「『ONE PIECE(ワンピース)』、『NARUTO -ナルト-』、『スラムダンク』といった熱血漫画とは異なり、『クレヨンしんちゃん』や『ちびまる子ちゃん』のような笑いを主軸とした日常系漫画に対するノスタルジーは、単に懐かしむだけにとどまらない。主人公たちが真剣に日々を生きる普通の人であること、そしてアニメの社会的な背景が共感を呼び起こすしているのだ。2025年の現在でも、突拍子もない展開ながら満足感に満ちた『クレヨンしんちゃん』や『ちびまる子ちゃん』は古びていない。これらの作品に登場する、一見何気ないが深い意味を持つ日常の会話は、現実に向き合いながら奮起しようとする若者たちの心を慰める力を持っている」と論じた。

また、「日本のアニメ作品には積極的で前向きな主人公が数多く登場する一方で、日本のアニメ制作環境は『過酷な長時間労働』として知られている。このため、近年アニメ業界では人材不足が深刻化し、新作の質が低下するとともに、アニメファンが過去の名作を繰り返し見る傾向が強まっている」とし、「ただこうした課題が解消されない中でも、日本アニメ業界の影響力は依然として大きいことは否定できない。宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』は、24年に中国の祝日・清明節の興行成績で首位を獲得した。アニメ市場は安定して成長を続けており、大人のアニメ需要の増加は中国アニメにも発展の機会をもたらしている」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください