「日本の医療制度で『救命』よりも優先されること」=中国人記者が実体験を語る
Record China / 2025年2月5日 22時0分
台湾の女優「大S」ことバービィー・スー(徐熙媛)さん(48)が日本を旅行中に死去したことをめぐり、中国人記者が日本の病院のシステムを紹介し、大きな反響が寄せられている。
台湾の女優「大S」ことバービィー・スー(徐熙媛)さん(48)が日本を旅行中に死去したことをめぐり、中国人記者が日本の病院のシステムを紹介し、大きな反響が寄せられている。
バービィー・スーさんは家族らとともに日本を旅行中、インフルエンザによる肺炎で亡くなったとされる。このニュースは、台湾はもとより、中国でも大きな衝撃を持って伝えられている。特に、「医療先進国」と認識されていた日本でインフルエンザが原因で亡くなったことがショッキングだったとみられ、日本のインフルエンザの感染状況や病院の診療体制に関する報道や投稿が相次いでいる。また、バービィー・スーさんの治療が適切に行われたかについても議論の的になっている。
そうした中、中国の大手メディア・中国新聞社の駐日記者が自身の体験について文章につづり、反響を呼んでいる。その内容は以下の通りだ。
「東京で働き始めてから、すでに3年近くが経過した。この間、日本の医療制度について深く実感する機会があった。特に2023年12月、インフルエンザにかかった際の無力感と苦しみは、今でも忘れられない。ある寒い冬の夜、突然の高熱に襲われ、喉はまるで刃物を飲み込んだかのように痛み、全身の筋肉が軋むように痛んだ。激しい咳が続き、味覚や嗅覚も完全に失われた。これは尋常ではないと察し、すぐに近くの診療所を予約し、受診することにした。医師は『新型コロナかインフルエンザか検査することは可能だが、どちらにせよ処方するのは風邪薬のみ。基本的に風邪として扱う』と言った」
「処方された薬を服用したものの、症状はほとんど改善せず、熱も39度前後を推移したままだった。熱が下がらない不安と苦しみで夜もまともに眠れない日が続いた。唯一できることは、水を飲み、物理的に体を冷やして耐えることだけだった。こうして5~6日間苦しんだ末、ようやく回復に向かった」
「後になって知ったことだが、日本では『かかりつけ医制度』と『段階的な診療システム』が厳格に運用されており、患者はまず地域の小規模な診療所やクリニックで診察を受けなければならない。大病院への紹介は厳格に管理されており、自由に受診することはできない。一般的な診察は地域の小規模な診療所や病院で行われるが、これらの医療機関の多くは外来診療を中心としており、入院設備を持たない。そのため、新型コロナやインフルエンザのような感染症の患者は専用の発熱外来で診察されるものの治療方法は基本的に風邪と同じだ」
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