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中国で減りつつある家庭訪問、嫌がる保護者、「不要」と断言する教師も―中国メディア

Record China / 2025年2月12日 8時0分

冬休みの期間中には、広東省深セン市内に住むある保護者が、インターネットを通じて家庭訪問の中止を強く訴えた。この保護者は、教師による家庭訪問には「形式ばかりで実質がない」「保護者の正常な仕事や生活のリズムを乱す」「家庭のプライバシーが暴露されやすい」などと、さまざまな問題点を列記した。

浙江省のある保護者がインターネットで「教師の家庭訪問をどう思うか」というアンケートを行うと、わずか3日間で6200人以上が投票し、うち回答者の85.5%に相当する5300人以上が「好きではない」に投票した。「好き」と回答したのは800人強だった。回答者が若くなるほど「好きでない」と思う人が多くなる傾向も分かった。

上海市のある小学校校長は、学校側の対応もかつてとは違うと説明した。かつては教師が新しくクラスを担当した場合には、全ての生徒を対象に家庭訪問を行うことを義務付けていた。季節ごとの「訪問ノルマ」もあった。しかし現在は数字を設けておらず、家庭訪問を必須にもしていない。また生徒の家庭を訪問するのではなく、学校その他の適切な公共施設で保護者と面談してもいいし、カフェで待ち合わせてもいいという。

同校長は、「家庭訪問は、生徒の家庭環境を理解し、保護者の声を聞くための最良の方法ではありますが、その前提として保護者の意向を十分に尊重する必要があります」と説明した。家庭訪問の大きな長所には、児童によっては学校と家庭での姿が全く異なる場合があるので、家庭を訪れることでその児童行動や心理をしっかりと把握できることなどがあるという。

上海市松江区未成年者心理健康カウンセリングおよび家庭教育ガイドセンターの張貞所長は、教師は保護者が家庭訪問を拒否した場合、まず保護者の決定を尊重し、電話やウィーチャットでしっかりと意思疎通して、拒否の具体的な理由を理解し、その理由に対して説明を行って保護者の不安を取り除く必要があると指摘した。また、教師は保護者に対して定期的に、さまざまな方法で生徒の学校での様子を伝え、保護者からは家庭での様子を聞き出すことが求められる。教師にとっては、真摯な態度と専門的な方法で保護者の理解と支持を得ることが極めて重要という。(翻訳・編集/如月隼人)

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