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雪だるま式に成長した中国の半導体メーカ―は韓国企業を半導体市場から追い出すのか?―中国メディア

Record China / 2025年2月12日 10時0分

雪だるま式に成長した中国の半導体メーカ―は韓国企業を半導体市場から追い出すのか?―中国メディア

11日、観察者網はDRAM領域で成長著しい中国メーカーが韓国企業に代わって半導体業界をリードするとの予測があることを伝えた。

2025年2月11日、中国メディアの観察者網は、英フィナンシャル・タイムズの報道などを引用し、DRAM領域で急速な成長を見せている中国半導体大手の長鑫存儲技術(CXMT)が雪だるま式に産業規模を拡大させ、ゆくゆくは韓国のサムスン電子やSKハイニックスに代わって世界市場シェアの大部分を占め、業界をリードする立場になるとの予測があることを伝えた。

記事は初めに、CXMTについて、「安徽省合肥に本部を置くCXMTは、現在人工知能(AI)の企業、DeepSeekと連携し、人工知能を含めた先進領域で外国の技術に頼っている部分を少なくしようと努めている。コンサルタント会社のデータによると、世界市場900億ドル(約13兆6661億円)のDRAM市場のうち、CXMTは20年からシェアを5%拡大している。同時にAIブームで需要が急増している広帯域メモリー(HBM)市場にも進出しようとしている。同社が創立した16年当時、中国にはDRAMを自主生産できる能力がなかった。19年になって、CXMTは当時最先端のDRAM製品だったLPDDR4チップの大規模生産を開始した」と紹介した。

次に記事は「英フィナンシャルタイムズによると、23年時点では韓国のチップメーカーであるサムスン電子やSKハイニックス、米国のマイクロン・テクノロジーが世界のDRAM市場シェアの96%を占めており、CXMTの急速な台頭は、これまで業界をリードしてきたこの3社を脅かしているという」と説明した上で、専門家や外国メディアの見方を紹介した。半導体調査・分析会社のテックインサイツ(TechInsights)のダン・ハッチソン副社長は「CXMTの世界市場シェアは小さく、中国に集中しているが、高度に商品化されたDRAM領域の成長の速さは『雪だるま式』とも言える効果を発生させている。市場シェアが大きくなればなるほど、生産量も増え、収益も高くなり、生産コストを抑えることができる。市場シェアを拡大し続けていく方式は、20世紀末の1980~90年代に、韓国人が日本人をメモリ領域から追い出した方式と同じで、今まさに歴史が繰り返されようとしている」と指摘した。

野村證券アジア太平洋地区半導体研究所の主席研究員のCW・Chung氏は、「CXMTの台頭にしたがって、韓国のチップメーカーは新しい現実に向き合うことになる。それは中国製品がローエンド市場を占拠することだ。これは技術的な優勢ではなく、製造量の問題で、サムスン電子などが特に供給過剰と半導体価格の下落による重いショックを受けることを意味している。CXMTはLPDDR4の生産量を積極的に高めており、22年の毎月7万個から24年末の予測で毎月20万個にまで生産能力を上げている。これは世界のDRAM市場シェアの15%に相当し、これが型落ちのDRAMチップ価格が下落を生み、サムスン電子やSKハイニックスの利益率を侵食し、韓国メーカーをローエンド市場から追い出そうとしている」と指摘した。

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