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世界最強の単気筒エンジン搭載!ドゥカティ『ハイパーモタード698モノ』を初披露…東京モーターサイクルショー2024

レスポンス / 2024年3月26日 6時45分

ドゥカティの注目モデルとして前評判の高かった『ハイパーモタード698モノ』。3月22日から24日まで開催された「東京モーターサイクルショー2024」で国内初公開された。


モトコルセと同じブースに人気車種をズラリと並べたドゥカティは、『スクランブラー』や『パニガーレ』『ムルティストラーダ』などヒットモデルを一堂に展示。いずれも触れてまたがって実車を体験できるブースとしていた。その中でも、ひときわ多くの来場者を集めていたのが日本初公開となるハイパーモタード698モノだ。


昨年欧州で発表され、注目モデルとなっている単気筒モタードだ。モタードとはオフ車由来の車体に、オンロード向けの足まわりをセットした車両のこと。しかしこのハイパーモタード698モノは、当初からモタードとして設計されているのも独特。ドゥカティとしても新機軸のジャンルを切り拓くエポックメイキングなモデルとなりそうだ。


ドゥカティと言えばL型ツインエンジンがベーシックだが、このモデルはその名の通り新開発した単気筒エンジンを搭載するのが特徴。しかしそのエンジンはさすがドゥカティと思わせる超高性能なものだった。


659ccのエンジンはちょうど『1299パニガーレ』に搭載されるエンジン(デスモセディチ/2気筒)の片側の気筒に近しいイメージ。それで最高出力は77.5ps/9,750rpmを発揮するのだから、最強の単気筒エンジンと言っても過言ではないだろう。しかも車両重量は装備状態で151kgと軽量で、走りの良さがうかがわれるスペックを備えているモデルとなった。


ドゥカティの高性能単気筒エンジンの歴史を遡ると、1990年代に登場したスーパーモノにたどり着く。こちらも当時のLツインエンジンの片バンクを取り除くスタイルで単気筒化したエンジン。


当時欧州で隆盛を誇ったシングルレース(単気筒エンジン限定のレース)に向けて、ドゥカティが送り出してきたレーシングモデルだった。そんな歴史を知るユーザーには今回のハイパーモタード698モノは、待ち望んだモデルとなるのだろう。


一方で若いユーザー層にとっては“比較的買いやすいドゥカティ”という意味合いも強い。標準モデルで価格は170万円、クイックシフターの付いたRVEグレードで182万円と予定されており、既存のドゥカティのラインアップの中では比較的お手頃。


しかしただのダウンサイジングモデルではなく単気筒最強など、ドゥカティらしいこだわりを込めたモデルとなっているので満足感も高いだろう。モタードというジャンルで新しいユーザー層を呼び込むのも、ドゥカティの現在の戦略のひとつになっているようだ。


Moto GPでもその強さを見せつけているドゥカティは多くのユーザーにはオンロードレースのイメージが強いはず。しかしそんな固定概念を覆して一般ユーザーに気軽に乗ってもらうモデルの充実にも力を注ぐ。そのひとつが先に紹介したハイパーモタード698モノだが、ブースには注目のモデルがもう1台あった。それが昨年フルモデルチェンジを果たした新型『スクランブラー』だ。


ICON/FULL THROTTLE/NIGHTSHIFTの3モデルを並べて展示、ハンドルによるポジションの違いや外装イメージの違いをアピール。女性を含む多くのユーザーが次々に車両に乗って各部を触れて確かめていたのが印象的だった。


スクランブラーのひとつの特徴が近年では珍しい空冷2気筒のデスモセディチエンジンを搭載する点。デザイン性や乗り味、排気音などを楽しめる肩肘張らずに乗れるドゥカティなのだ。


しかもタンクやヘッドライトまわり、フェンダーなどのパーツは交換可能で、自分流にカスタマイズできるのも特徴。フルLEDヘッドライトやTFT液晶のメーターパネルなどの最新機能はしっかり込めている点も魅力だ。


もちろんブースには代表モデルであるパニガーレやムルティストラーダ、モンスターも展示され、相変わらず高い注目を集めていた。従来の人気モデルだけでなく、積極的にモデルカテゴリーやそれに連れてユーザー層の拡大を目指すドゥカティ。


そのキーワードとなるハイパーモタード698モノの登場はバイクシーンに対して大きなショックを与えるだろう。もう1台の注目モデルとなったスクランブラーとも合わせて、ライフスタイルにバイクを取り入れるユーザーが、ドゥカティを選ぶ理由がまたひとつ増えたといえる。


土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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