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【マツダ2 新型試乗】おかずなどいらない、炊きたての白いご飯のようなクルマ…島崎七生人

レスポンス / 2024年5月10日 19時0分

仕事で“食レポ”の経験はない。が、『マツダ2』の最新の試乗車に乗り、「これはまさに、ほのかな甘味とお米の味がしっかりと味わえ、おかずなど一切いらない、炊きたての白いご飯のようなクルマなのではないか」と改めて思った。


4代目『デミオ』として登場したのが2014年9月。以来、今年でかれこれ10年。直近では昨年9月、マツダコネクトが設定されたほか、用品架装パッケージ車の追加、グレード体系の見直しなどを実施。また「BD」グレードに「自由な発想で遊び心を刺激するBDグレード専用コンプリートキット」(カタログより)をショップオプションで用意。このキットはグリル、ドアミラーカバー、ボディデカールやストライプで、最初からそれぞれ個性を際立たせた楽しげな仕様だ。


◆走りは「普通」だが、とにかく健全で自然体


今回の試乗車は「XD SPORT+」の6速MT・2WD車。エアログレーメタリックと呼ぶ、筆者が自分のクルマにするならこの色を選びたいと思える、控えめだが上質感のあるクールな色で、試乗車は艶消しカーボン調のルーフフィルムを装着、ちょっと“通”な雰囲気を醸し出すルックスにもなっていた。グリルはハニカム状のパターンでこれも無難なデザインがいい。


走らせて実感したのは、普通だが、とにかく健全で自然体の走りをとことん味わわせてくれるコンパクトカーだということ。声高にスポーティさを主張するクルマではないが、素性として乗り味、ハンドリング、身のこなしがコチラの感覚に対して思い通りで実に馴染みやすいし、SUVが主流となった今、こういう素直で身軽なクルマを走らせるのはやはり気持ちいいものだ…と思わせてくれる。


◆“我が家のNVH評価担当”も終始リラックス


走りのよさには搭載の1.5リットルディーゼルターボ+6速MTも、ひと役もふた役もかっていた。MTを駆使しながら走らせると、低速では十分にトルクが厚く頼もしいし、そのまま加速させると、実にスムースにスピードが付いてくる。巡航中の静粛性、振動の小ささも秀逸で、音と振動は皮膚のごく表面で“感じる”程度に過ぎないから、我が家のNVH評価担当のシュン(柴犬・オス・2歳)も、クルマが走り出した瞬間から終始リラックスした表情で“試乗”していた次第。


最新型ではセンターディスプレイが大型化するなどしているが、室内の仕上げ、シートの出来のよさ、物理ダイヤルで扱いやすい空調の操作系などもこのクルマの魅力だ。


■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★


島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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