バスの車窓も広告に、新世代「透明LEDディスプレイ」実用化
レスポンス / 2024年9月6日 17時30分
住友化学は9月5日、韓国の子会社の東友ファインケムが新世代の通信関連製品「ガラス透明LEDディスプレイ」を実用化し、韓国での販売を開始した、と発表した。
タッチセンサーなどディスプレイ材料で培ってきた微細加工技術を応用する新事業として、2020年代後半に数十億円規模の売上収益を目指す。住友化学グループは、ICTソリューション&モビリティ事業を成長ドライバーの一つに位置付けており、独自技術を活かした製品ラインアップおよび事業領域の拡大へ積極的に取り組んでいる。
「透明ディスプレイ」は、透明な樹脂やガラスの基板に光源を配置した表示デバイスで、画面に表示されている内容を視認しながら、同時に背景も透過して見ることができるという特長を持つ。従来型ディスプレイとの大きな違いは、周囲の景観や視界を妨げずに設置できる点。そのため、次世代EVなどのモビリティ部材、商業ビルなどの建材など、幅広い用途での市場創出が期待されている。
今回、住友化学グループが実用化したガラスタイプの透明LEDディスプレイは、東友ファインケムが従来から手がけるタッチセンサーなどで培われた独自の微細加工技術を生かすことにより、高い透過率と高解像度の映像を実現した。また、ガラスタイプを採用することで、フィルムタイプの製品と比べ、衝撃などの物理的な損傷や燃焼などの化学的な損傷にも強い耐性を実現した。顧客ニーズに合わせたさまざまなデザイン設計が可能という。
東友ファインケムは、韓国において、EVバスの車窓に搭載する広告用ディスプレイの販売を開始。今後は、モビリティや屋内外の標識、建物外壁など、多様な用途への展開を予定している。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
国際興業バスが『レトロフィットEVバス』の運行を開始---池袋駅発着、関東では初の運行
レスポンス / 2024年9月10日 16時25分
-
51万キロ走った国際興業バスがまさかの「EV化」 東京都内で運行開始 関東初 背後に異例タッグ
乗りものニュース / 2024年9月9日 17時12分
-
耐光性に優れた高屈折率ナノインプリント樹脂を開発
PR TIMES / 2024年8月31日 10時15分
-
クルマのガラスにペタッと貼るだけ!透明遮熱フィルムで夏のドライブがもっと涼しく快適に
&GP / 2024年8月25日 17時0分
-
自動で遮光を調整するスマートウィンドウに需要、住宅や車に|カナダ企業Miruが商業化へ2000万ドル調達
Techable / 2024年8月22日 17時0分
ランキング
-
1《令和の米騒動リポート》足りないのは安い米?米は本当に不足しているのか 米農家は「価格の知覚がおかしな消費者が増えた」と悲痛
NEWSポストセブン / 2024年9月10日 11時15分
-
2ウイスキー蒸溜所「1万円ツアー」が盛況 サントリーが強気の値付けでも、満席が続く理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月10日 8時15分
-
3パナ、五輪スポンサー終了 12月末、IOCと契約更新せず
共同通信 / 2024年9月10日 11時52分
-
4「日本一デカい」交差点“立体化”もう完成秒読み? ついに姿を現す「立体8車線」 ものすごい交通量が“詰まる”ボトルネック解消なるか
乗りものニュース / 2024年9月10日 8時12分
-
5国立劇場、再建決まらぬまま休場続く迷走の裏側 休眠中の施設をHISが運営する摩訶不思議
東洋経済オンライン / 2024年9月10日 9時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください