「ターボ」採用スクーターの新型登場!スーパースポーツDNA受け継いだ、ヤマハ『AEROX ALPHA』
レスポンス / 2024年12月25日 12時0分
ヤマハ発動機はインドネシアで、第3世代となるスポーツスクーター『AEROX ALPHA(エアロックス・アルファ)』を発表した。155ccエンジンに、新開発のCVT「YECVT」を組み合わせることで実現した「ターボ」機能を搭載。スタイリッシュなデザインと多彩なカラーリングで、Z世代の若者にアピールする。
「AEROX」は日本では販売されていないASEAN向けのスポーツスクーターで、新型が3代目。新たに車名に冠された「ALPHA」はリーダーであることを主張するもので、「勇敢」「アグレッシブ」「ダイナミック」「反主流」「目立つ」「スピード」といった若者を意識したキーワードを開発コンセプトに、存在感を高めることをめざす。
開発にあたっては、インドネシアの若者が憧れるヤマハのスーパースポーツバイク「YZF-R」シリーズのDNA「Ride The REVolution」の哲学を注ぎ込み、ヤマハらしいスポーティな価値観と、現代の若者の走りへの情熱をサポートする先進技術を融合させた。
スポーティな価値は、外観デザイン、ライディングポジション、そしてバイクの「脚力」に表れており、アグレッシブで安定した走行フィールを提供する。先進技術では「ターボ」の運転感覚と、新開発のCVT「YECVT」、Y-Connectアプリケーションを介してバイクとライダーがつながるコネクテッド機能が挙げられる。
◆『YZF-R1M』思わせる空力デザインに、先進ディスプレイ
デザインはヤマハのフラッグシップ・スーパースポーツである『YZF-R1M』を思わせるスポーティで空力的なデザインが特徴だ。フルLED技術を採用し、よりシャープになった前後ライトのデザインがアグレッシブなモータースポーツの印象を強める。ヘッドライトはボックス型のデュアルプロジェクターランプを追加し、より明るく、シャープなライティングを実現した。
鮮やかなカラーリングを揃えるのもAEROX ALPHAの魅力のひとつ。標準モデルでブラック、シルバー、レッド、ダークブルーの4色を用意するほか、「Cyber City(サイバーシティ)」グレードでは、レッドホイールにブルー~パープルのグラデーションが鮮やかな「ブルーレッド」、ヤマハの定番になりつつある蛍光イエローのホイールが際立つ「ブルーイエロー」、そして上級モデルの「TURBO」に用意される「ダークグレー」と多彩だ。
フルデジタルメーターも刷新し、ドライバーの視認性を高めるために照明条件に応じて背景色を手動または自動で調整が可能に。TFTインフォテインメントディスプレイは、Y-Connectアプリと連携することでオド/トリップメーター、ライディングモード、気象情報、メッセージ通知と着信、音楽再生の管理などさまざまな情報を表示することが可能に。またGoogleマップと連携し、ターンバイターン形式でナビを表示することもできる。
◆「ターボ感覚」採用で走りにもスーパースポーツDNA
見た目だけでなく走りにも「YZF-R」シリーズから受け継いだスポーティさを盛り込んだ。ライディングポジションはよりスポーティになり、アグレッシブで機敏なドライビングスタイルをサポート。インナーチューブを30mm大径化したフロントサスペンションやリアサスペンションのダンパーチューブ(サブタンク)、ワイドトレッドチューブレスタイヤの採用などにより、走行安定性も向上している。
滑りやすい路面での加速時にタイヤの空転を抑制するトラクションコントロールシステムやABS、両輪ダブルディスクの採用により、ブレーキ制御の最適化も図っている。
注目はパワートレインだ。新型『NMAX』に搭載され話題となった、最新世代のBlue Core 155cc VVAエンジンとヤマハ電動CVT(YECVT)技術による「ターボ感覚」を実現している。最高出力は11.3kW/8000rpm、最大トルクは14.2Nm/6500rpm。
この「ターボ」とはエンジンそのものに過給機がついているわけではなく、従来のCVTシステムに代わる最新のトランスミッションYECVTによって実現したスピードを瞬時に加速させる機能のことで、これを使用した走りをヤマハは「ターボ感覚」と呼んでいる。
YECVTによって走行モードの切り替えも可能で、Tモード(街乗り・通勤モード)とSモード(スポーツツーリングモード)の2つの走行モードを備える。運転特性がよりスムーズで燃費が良いTモード、レスポンスの良い加速が得られるSモードをステアリング左のモードボタンで切り替えることが可能となっている。さらにターボモードを使用することでハンドルの下に配置された「Yシフト」機能も使用が可能になる。
Yシフトは3段階で加速レベルを変更することが可能で「従来とは異なる運転感覚を提供する」という。前の車を追い越したいときや坂道を越えるとき、タンデム走行などの操作に適しているという。また、加速時だけでなく、下り坂やコーナー進入時の減速にも使用できるため、スポーティなライディングにも貢献しそうだ。
◆オレンジバイザー&パフォーマンスダンパーの「究極モデル」も
特別なモデルも用意された。ターボモデルに設定される「AEROX ALPHA “TURBO” Ultimate」では、所有感を高めるさまざまな特別装備を充実。オレンジ色が目を引くスポーティなバイザーやデザイン性の高いマフラーカバー、そしてヤマハ車の走行チューニングでは定番となっている「パフォーマンスダンパー」が装備される。パフォーマンスダンパーにより走行安定性とハンドリングがさらに向上しているという。
インドネシアでの販売価格は、標準モデルが2990万IDR(インドネシアルピア、約29万円)、「Cyber City」グレードが3399万IDR(同、約33万円)、「TURBO」グレードが3955万IDR(同、約38万円)、特別仕様の「TURBO Ultimate」が4173万IDR(同、約40万円)となっている。
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