インド、タイなどから「逆輸入」の日本車、昨年、過去最高を更新[新聞ウォッチ]
レスポンス / 2025年1月14日 8時40分
これからはマイカーも農作物などの食料品のように「生産地」の表記を確認しながら購入を決めるのが、当たり前になるような時代がやってくるかも知れない。
日本車メーカーが海外で生産されたクルマを日本市場に輸入する、いわゆる「逆輸入車」の割合が、2024年に3年ぶりに過去最高を更新したという。きょうの日経が「輸入日本車、3年ぶり最高、昨年、新車販売の2%、ホンダけん引、インドなどコスト競争力」などのタイトルで取り上げている。
それによると、国内新車販売に占める割合は2%にとどまるが、台数では2023年比48%増の9万3587台と1996年以来28年ぶりの高水準。ホンダは22倍の4万5107台、スズキは3.7倍の5819台に増加したという。
ホンダは中国からミニバン『オデッセイ』、タイからセダンの『アコード』、そしてインド工場から小型多目的スポーツ車(SUV)『WR-V』を「逆輸入」。インドでは四輪普及に伴い供給網が整い、日本と遜色がない品質で生産できるようになったほか、人件費が安く、円安局面でもコスト競争力が高いという。
WR-Vは日本での販売価格が209万円からと手ごろで、月間販売目標の3000台を上回るペースで売れているが、ただ、「インドでは現地勢や韓国勢に押されて販売が伸び悩んでおり、日本に輸出し、インド工場の稼働率低下を補う狙いがある」(日経)などのお家の事情もあるようだ。
そのインドからは、スズキも世界戦略車の小型SUV『フロンクス』を逆輸入して、日本市場でも24年10月から販売を開始したほか、電気自動車(EV)の投入計画もある。また、タイからは三菱自動車のピックアップトラック『トライトン』、日産自動車が『キックス』、マツダが『CX-3』などを逆輸入しており、国内でも認証不正問題が取りざたされる中、遜色がない品質であれば、逆輸入を増やす動きが加速するとみられる。
2025年1月14日付
●USスチール、首相、買収禁止に懸念、日米比オンライン会談、米大統領に伝達 (読売・2面)
●冬の車中泊避難、低体温症・血栓防ぐ策を(読売・23面)
●中国、新車販売3143万台最高、新エネ車全体の4割(朝日・4面)
●大阪・関西万博開幕まで3カ月、売れぬ入場券、早くも正念場、一般購入2割に低迷(東京・3面)
●東名で事故、2人死亡、御殿場、トラックなど3台衝突 (東京・21面)
●半導体投資1.5兆円下振れ、24年度、EV・スマホ失速 (日経・1面)
●輸入日本車、3年ぶり最高、昨年、新車販売の2%、ホンダけん引、インドなどコスト競争力(日経・9面)
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