女性の視点を加え「さらに強く優しい最強部隊に」機動隊に初の女性副隊長 女性警察官の割合が全国ワーストの福岡県警

女性警察官の割合が全国で最も低いのは、福岡県警です。

その福岡県警の機動隊に初めて女性の副隊長と隊員が配属されました。

災害救助やテロ対策機動隊に初の女性副隊長、女性隊員

隊員の指揮をとっているのは、福岡県警・第1機動隊副隊長の中村典子警視（58）です。

中村副隊長は、福岡県警初の女性副隊長として先月5日に着任しました。

災害救助やテロ対策などにあたる第1機動隊は、これまで男性隊員のみでしたが、今春、約10人の女性隊員も初めて配属されています。

「内示に驚き」女性の視点を加え「さらに強く、優しい最強部隊に」

福岡県警第1機動隊・中村典子副隊長「内示を受けた時は、これまで県警の組織内でも機動隊に女性警察官の配置がなかったことから非常に驚きました。就任当初は、今までと全く業務内容が異なっていたので戸惑いは少し感じていましたが、隊員の皆様とコミュニケーションを取りながら業務を進めていて、非常に楽しく仕事をさせていただいております」「（災害救助やテロ対策など）機動隊の業務に携わってみて、意外と女性警察官でもできる仕事があるのではないかということに気付きました。女性隊員も配属されてますので女性にいろんな経験をさせていきたい。私なりの視点を加えまして、さらに強く、優しい県警の最強部隊の第一機動隊にしていきたい」「女性はライフイベント、妊娠、出産、育児などがありますので、その時でも生き生きと業務に邁進できるような環境を作っていきたい」

女性警察官の割合全国ワースト重要ポスト登用で女性が活躍できる環境を

福岡県警の女性警察官の割合（昨年度）は、10%で全国ワーストです。

福岡県警では、うきは警察署に、初の女性署長も誕生させていて、今後、重要ポストへの登用をきっかけにして女性が活躍する環境づくりに力を入れていく方針です。