１話３分程度「ショートドラマ」が流行 福岡の制作チームが韓国進出

スマートフォンで見る1話3分程度の動画「ショートドラマ」が若い世代を中心に世界的に大流行しています。

このショートドラマで人気を集める福岡市の制作チームが韓国進出を果たしました。

スマホの縦型 1話3分程度の動画

スマートフォンの縦型画面で見る1話3分程度の動画、「ショートドラマ」。

若い世代を中心に、大流行しています。

街で聞くと
Q、ショートドラマ見ますか？

「見ます。結構見ます。毎日。」

「恋愛とか結婚生活のやつとか見ます」

平均130万回再生を記録する制作チーム

福岡市に拠点を置く制作チーム「福岡ドットコム」。

10万回再生されればヒット作と言われる「ショートドラマ」で「福岡ドットコム」の作品は1本あたり平均130万回再生を記録しています。

すべての作品の再生総数は、驚異の2億回超えです。

メンバーの6人は、2年前から「ショートドラマ」の制作を始めました。

プロデューサー「よーいスタート！」

俳優「この問題を、えー、くすのき・・・きょう、くすのき休みか。じゃあ代わりに・・・」

「先生！リアナいますけど・・・」

「お前おったとや！」

思わずコメントしたくなるような作品づくり

「福岡ドットコム」が作るのは友情や恋愛をテーマに、見た人が思わずコメントしたくなるような作品です。

ドラマ「ラムネのビー玉」
「てかさそんなに大変やったら浴衣とか着らんかったらいいやん」
「え？」
「結局自己満やろ？浴衣とか」
「そうよね」
「急ごう」

ついたコメント「ストレス一年分溜まった・・・」

「女の子に幸あれ！」

福岡ドットコム 松原隆司 プロデューサー
「どうやったら伸びるんだろうというABテストを繰り返しながら、上げて伸びなかったら、いったん非公開にして再編集し直して最初はそういう作業をやっていて、そこでようやく掴んできて、今の再生回数が出ているので」

役者自ら撮影場所や衣装を選ぶ

メンバー6人の「福岡ドットコム」では俳優も撮影場所や衣装の選定、小道具作りに加わります。

俳優 樅山幸音さん（23）
「衣装のイメージのすり合わせをやっています。やっぱり服を考えているうちに、自分のキャラクターができたりとか、ここのやり取りはこういう雰囲気になりそうだなぁ、みたいなのが見えてきたりすることもあるので」

アジア進出 韓国観光公社の目にとまり・・・

数々のヒット作を生み出した「福岡ドットコム」が次の目標に掲げたのがアジア進出です。

福岡ドットコム 松原隆司 プロデューサー
「福岡にいる強み、それは僕はアジアとの距離だと思っているので、来年はちょっと韓国でドラマ撮影したり、アジアまで活動の範囲は広げていきたいなと思っています」

そのチャンスは、想像より早く訪れることになりました。

「福岡ドットコム」の作品に注目した韓国観光公社が若い世代に韓国の魅力を発信するため「ショートドラマ」の制作を依頼したのです。

韓国語でのセリフシーン

「（大丈夫ですか？）」

「あっえっと」

「大丈夫ですか？だって」

「大丈夫です」

「（申し訳ないので、何かごちそうしたいのですが）」

「え？」

俳優 中村豪志さん
「やっぱり日本人が喋っているという形じゃなくて、現地の方が喋っているっていう役だったので、もうずっと、何十回、何百回聞いて、教わりながら。」

「ショートドラマ」市場は右肩上がり

民間の調査会社によると「ショートドラマ」市場は今後も右肩上がりで、2029年には世界でおよそ8兆8000億円に上ると試算されています。

福岡ドットコム 松原隆司 プロデューサー
「韓国もそうですけど、タイ、台湾なり、いろんな所にアジア圏は広げて行きたい」

「ショートドラマ」でアジア進出を果たした「福岡ドットコム」。

その先に待っているのは世界への進出です。