DV、生活に困窮するシングルマザー・・・ 家庭環境に問題抱える女性たちに「住まい」と「仕事」を 支援する福岡のNPO法人
RKB毎日放送 / 2025年1月31日 20時10分
DVや生活に困窮するひとり親など、家庭環境に問題を抱え、1人で生計を立てる女性たちを支えるシェアハウスが福岡県内にあります。
このシェアハウスを運営するNPO法人は、様々な理由からこの場所に住むこととなった人たちに「生活する場所」を提供し、「仕事の確保」をする支援を行っています。
30代の女性「DVを受けていて。早く家を出た方がいいという話で・・・」
福岡県内のシェアハウスに住む30代の女性。小学生の娘を育てています。酒に酔った夫から暴力を受け命の危険を感じたため、娘と一緒に家を出ました。
NPO法人「ぎんともも」 野本姿美代表「基本的にここは短期で入られる方が多いです」
DVや経済的に困窮するシングルマザーなど、家庭環境に問題を抱える7世帯を一時的に保護しているシェアハウス。学生寮だった建物をNPO法人が借りて運営しています。
NPO法人「ぎんともも」 野本姿美代表「入居者に家賃をいただきたいんですけれど、きょう明日行く場がないといわれる方が多いので」
運営の費用は、NPO法人の代表・野本姿美さんの自費や寄付などでまかなわれていて、各部屋はすぐに生活ができるようキッチンや布団、テレビなどがそろえられています。
30代の女性「再度DVされていたら、もしかしたら今いなかったかもしれないという不安。ここはかなり安心出来ますね」
NPO法人「ぎんともも」 野本姿美代表「就労の雇用を受け入れしていただけないかという話をさせていただきます」
「生活する場所」を得た女性たちに必要となるのは「働く場所」です。
1月27日、野本さんは福岡市西区の温浴施設を訪れていました。野本さんは、子供を抱えながら1人で生計を立てる女性たちが働く場所を確保するため、受け入れ先となる企業を探しています。
NPO法人「ぎんともも」 野本姿美代表「1人で子育てをしていて頼れる人がいないというご家庭も結構いらっしゃるので、どうしてもネックになってすぐ離職になってしまうケースがとても多いので、企業さまのご協力、就労をなるべく長くできるような環境を一緒に」
ヒナタの杜小戸の湯どころ 福田駿輔支配人「問題なく受け入れられると思います」
去年の5月から福岡市博多区の警備会社「にしけい」で契約社員として働く20代・シングルマザーの女性。
野本さんの支援を受けて「働く場所」を得た女性の1人です。
2歳の娘を育てているため、時短勤務でチラシや営業広告などを制作しています。
シングルマザーの女性(20代)「作って実際にチラシとして配ってもらえるので嬉しいですね」
予期せぬ妊娠や貧困などの理由で子どもを育てるのが困難なため、出産前から支援を受ける「特定妊婦」として娘を出産した20代の女性。
娘が生後6か月になってから、ハローワークに通い、県内の企業で正社員として働き始めましたが、長くは続きませんでした。
シングルマザーの女性(20代)「正社員で働いているときに午前8時半から午後5時半の勤務時間だったんですけれど、残業で午後10時超えたりとか日付超えたりとかしていて・・・」
Q.転職は考えましたか?
シングルマザーの女性(20代)「雇ってくれるところがないだろうと思いました。その後、だめだってなってやめちゃって。その時すごく落ちていて。子供を育てることも無理だって思っちゃってたんで、姿美さんがおらんかったら子供と一緒にいてないかもしれないですね、いなかったかもしれない」
20代の女性は、子育てと両立できる今の働き方が最善だと感じています。
シングルマザーの女性(20代)「契約社員はどうしても給料面がすごく心配だったんですけれど、贅沢しなければ生きていけるぐらいはもらえているし、生活できるくらいは。実際に正社員で働いてみて、無理だなと思っちゃったんですよね、キャパを超えていて。今のかたちがすごく合っているから最初は心配だったんですけれど良かったなって」
野本さんが代表を務めるNPO法人に助けを求める女性は少なくありません。
「生活する場所」と「仕事の確保」もままらない。
これが、家庭環境に問題を抱えたまま1人で生計を立てることになった女性たちの多くが直面する現実です。
NPO法人「ぎんともも」 野本姿美代表「一緒にご飯を食べたり、忙しいならお子さんを預かっとくよとそのお子さんと一緒にご飯を食べたり泊まったり、たったそれだけのことで実は凄く救われることになるっていうだけだと思うので、一人一人が思いやりをもって他人と接することができるようになればずいぶん変わるんじゃないかなと思う」
※NPO法人「ぎんともも」の活動を支援したいと思われた方は 092-403-0277にお問い合わせください。
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