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ジェニファー・ロペスが明かす、ベン・アフレックとの復活愛が生んだアルバム&映画の制作秘話

Rolling Stone Japan / 2024年2月22日 19時0分

Photo by NORMAN JEAN ROY

J.Loことジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)が2月16日に発表した10年ぶりの最新アルバム『This Is Me… Now』と、主演を務めるAmazon Primeの映像作品『This Is Me… Now ディス・イズ・ミー… ナウ』が話題となっている。制作背景を赤裸々に語った最新インタビュー。

ジェニファー・ロペスが最新アルバム『This Is Me… Now』の制作に取りかかった際、コンセプトの全容を理解できない人が大勢出てくることは本人も初めから分かっていた。そう、彼女が計画していたのは2002年のアルバム『This Is Me… Then』の続編だった。この時彼女はベン・アフレックと1回目の交際をスタートし、それからちょうど20年後に再びヨリを戻して結婚した。だが同時に、アルバムとセットで今までにないような映画を作り、この20年で自分が体験したロマンスの旅路を形に残したいとも思った。

「こう言ったの、『なんとなくミュージカルを作りたいのよね、でもビジュアルつきのアルバムとかミュージックビデオの寄せ集めにはしたくない。すでに誰かがやったことはやりたくない。もっと違う、新しくて特別な、1つしかないようものをやりたい』って」。 監督のデイヴ・メイヤーズに語った時のことを、本人はそう振り返った。




こうして映画『This Is Me… Now ディス・イズ・ミー… ナウ』は少しずつ形になっていった。映画には3回の結婚生活など、ロペスの恋愛遍歴を幻想的な夢物語風に再現した場面がいくつも登場する。音楽でつづる心の旅でロペスは歌い、踊り、ファット・ジョー演じるセラピストから助言を求めるシーンもある。ファット・ジョー以外にも、ジェーン・フォンダ、キキ・フォンダ、デレク・ハフなど、ロペスがこれまで仕事で知り合った人々が友情出演し、アフレック本人やソフィア・ヴェルガラ、ポスト・マローン、キム・ペトラス、ニール・ドグラース・タイソン、精神的指導者サドグルも思わぬ場面で登場する。

プロジェクトへの協力を求める際、彼女は協力者に自分を信じてほしいと依頼した。「みんなには『私を信じてくれないと困る』と伝えたわ」と本人。「向こうは自分が何をやるのかよく分かってなかった。そこが今回のプロジェクトで最大の難関だった。今までにないものを作ろうという時、それを誰かに伝えても、相手に想像してもらうのは大変。みんなには伝えられる限りのことは伝えたわ。『こういうアルバムがあって、こういう話を作ってて、こんな風になる予定なの』って」。



映画とアルバムは今月16日に同時公開された。アルバムに関しては、ロペスにとって10年ぶりのスタジオアルバムだ。「一大プロジェクトだったわ」とロペス本人も言う。「(『This Is Me… Then』は)一生に一度の大恋愛にインスパイアされた作品だった。まさかあの当時は、2度目のチャンスが訪れることになるなんて思いもしなかった。こんな風に奇妙なめぐりあわせでヨリを戻すことになった時、スタジオに入ってこのアルバムを作りたい、今この瞬間を残したいという衝動にかられたの」。

といっても、現在の恋愛関係を逐一説明するつもりはさらさらなかった。むしろ彼女が望んだのは、長年自分の変貌ぶりを見届けてきたファンにすべてをさらけ出すことだった。「私が落ち目になっては復活し、たくさん失敗を繰り返すのをファンもずっと見てきて、『なんでこんなことしてるんだ?』『なんでこんな男と一緒なんだ?』とか、『一体何事だ?』『この子はどうしちゃったんだ?』って思ってたでしょうね」と本人は説明する。「私にしてみれば『ものすごく大きな伝えたいことがあるの、この20年間、愛をテーマに曲を作って、自分なりに理解しようとしながら学んだことを今ここで伝えたい』という思いだった」。

どうしようもないほどロマンチックな人生の旅

アルバムをリリースするにあたり、ロペスは昨年BMGと音楽出版契約を結んだ。『This Is Me… Now』のA&R担当には以前一緒に仕事をしたブランドン・リースターを抜擢した。複数のプロジェクトとバランスを取りながらも、音楽キャリアのカムバック、ついで映画『This Is Me… Now ディス・イズ・ミー… ナウ』の製作に情熱を注ぐロペスの姿をリースターも目の当たりにした。

「多くの人々が知らない些細なことだけど、電話で話すジェンはマルチタスクをこなす魔術師だ。走り出したら止まらないマシンなんだよ」とリースターは言う。「映画『Atlas』(2024年公開予定)を撮影して、休憩の合間にトレーラーでエンジニアと今回のアルバムの音入れをして、サウンドに磨きをかけていく。今回のプロジェクトに対して、ジェニファーはそれくらい全身全霊を注ぎ込んでいた」。

リースターはアルバム『This Is Me… Now』を2002年版の「きょうだい(sister album)」と呼んでいる。2000年代にロペスをスターダムに押し上げたR&Bやヒップホップの要素を再現しつつ、ロジェ・チャハイドの手腕で現代風のサウンドに仕上がっている。ドージャ・キャット、カリ・ウチス、ジャック・ハーロウなどをプロデュースしたヒットメーカーだ。今回のアルバムの準備期間中、ロペスはアフレックからもらった贈り物をスタジオに持参してチームに見せた。

「ベンはメールやら手紙やら、付き合い始めた時から現在まで2人がやりとりしたメッセージを全部1冊の本にして彼女にプレゼントしたんだ」とチャハイドは振り返る。「昔の会話や2人の間に起きたエピソードなど、テーマになりそうなものがたくさんあった。アルバム制作に取り掛かった時から映画のスコアを作っているような気分だったよ。おかしなもので、今じゃアルバムとセットで映画もある。いろんな意味で俺のカンは正しかった」。

アルバム全編を通じて、ロペスはアフレックとの再会を赤裸々にさらけ出している。ファンキーで陽気な「Cant Get Enough」ではアルトン・エリスの「Im Still In Love With You」を効果的にサンプリングし、「Midnight Trip to Vegas」では罪深き街ラスベガスでアフレックと密かに挙げた式をテーマにしている。『This Is Me… Then』と最新アルバムを直接結びつけるのは、アフレックに捧げる愛の賛歌「Dear Ben Pt. II」だ。



映画のほうでは「Im Real」や「All I Have」のミュージックビデオを撮影したメイヤーズと再びタッグを組んだ。「デイヴ・メイヤーズは素晴らしい想像力の持ち主。だから創作する上で最高のパートナーなの」とロペス。「彼はビジュアルの天才。私の想像力をはるかに超えるやり方で物語に息を吹き込んでくれた。2人で紙に書き出して、こんなにも美しい、超現実的で魔法のような物語を作り上げたわ。愛を求めるどうしようもないほどロマンチックな人生の旅の物語よ」。

映画の中でロペスは普遍的な愛の形も称えている。虐待的な恋愛からの解放を意味深なダンスで表現する場面では、同じような経験をしてきた同性カップルが周りを囲んでいる。ロペスはキャリアを通じてクイアから根強い支持を集め、本人も彼らを応援してきた。つい先月もウェストハリウッドのバーThe Abbeyに飛び入り出演し、J.Loに扮したドラァグクイーンを驚かせた。

「実は私の叔母もゲイなのよ」とロペス。「とくに一番好きだった叔母で、私をいろんなところに連れて行ってくれた。人生でそれが一番の楽しみだった。音楽の道を歩み始めた時、LGBTQ+コミュニティはいつもたくさんの愛を注いでくれて、私もたくさん彼らに愛をお返しした。そんな風に応援してもらえるなんて、すごくありがたいことだと思う。彼らは誰もがうらやむ最高に誠実なファンだわ」

アルバムもリリースされ、映画もAmazon Primeで絶賛配信中。ロペスは今この瞬間を謳歌している。今回のプロジェクトで過去を少し振り返った後、現在は目の前のことに集中し、1秒1秒を大事にしているという。

「『This Is Me… Now』はありのままの自分を受け入れている作品なの」と本人。「これが今の私よ! これが本当の私。昔の傷も、過ちも、素晴らしい功績も、美しい思い出も、様々なことすべてがあってこその自分だと受け止める。今この瞬間、そういう自分を受け入れて、愛していくの」。

From Rolling Stone US.



ジェニファー・ロペス
『This Is Me… Now』
再生・購入:https://jenniferlopez.lnk.to/ThisIsMeNowPR


『This Is Me…Now ディス・イズ・ミー… ナウ』
Amazon Prime Videoにて2024年2月16日(金)より独占配信開始
本編約65分
▶︎詳細はこちら

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