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米副大統領候補は筋金入りの音楽好き、テイラー・スウィフトやビヨンセのファンが熱狂

Rolling Stone Japan / 2024年8月22日 21時0分

ビヨンセ、ティム・ワルツ氏、テイラー・スウィフト(Kevin Mazur/WireImage/Parkwood; James Brickwood/Sydney Morning Herald/Getty Images; Hector Vivas/TAS23/Getty Images/TAS Rights Management)

この夏話題になったカマラ・ハリス氏のbratフィーバーに負けず劣らず、米副大統領候補に関するミーム「スウィフティーVP」が盛り上がりを見せている。

【画像】テイラーのチケット取れないニャ〜ンと嘆くワルツ州知事の飼い猫

今月6日、ハリス氏が米ミネソタ州のティム・ワルツ州知事を副大統領候補に選出すると、音楽マニアはワルツ氏を詳しく調べ上げた。その結果、州知事がプリンスやテイラー・スウィフト、ビヨンセ、ブルース・スプリングスティーンをこよなく愛するだけでなく、法外なコンサートチケットからファンを守ろうと尽力していたことが判明した。

「オンラインでのコンサートチケット購入における価格設定の透明性」を求め、表記のない追加料金の請求を禁じる下院議案1989号――スウィフトのアルバムタイトルおよび出生年と同じ――にワルツ氏が署名していたことが分かると、同氏はファンの間で「スウィフティーVP(副大統領)」と呼ばれるようになった。

「カマラ氏が副大統領候補にスウィフティー(スウィフトのファン)を選んだことは、想像よりいい形で選挙戦に影響を与えるかもしれない。すでに大勢のスウィフティーズがカマラ氏とワルツ氏を支持する投稿をしている」というファンの投稿もあった。

「TicketmasterをとっちめてくれるスウィフティーVPがついに現れた」という別の投稿もあった。同社はコンサートチケットの価格を釣り上げているとして、現在捜査を受けている。

また去る2022年にワルツ氏が投稿した、「1日中ネットでねばったけれど、テイラー・スウィフトのチケットを取れなかった」飼い猫の写真も大勢のファンにシェアされた。その2年後、ワルツ氏はスウィフトの「The Erasツアー」ミネソタ公演に合わせて、2023年6月の2日間を「テイラー・スウィフトDay」に制定した。

音楽の功績を称えた制定書には「とどのつまり、テイラー・スウィフトはミネソタ州民や世界中の人々に歓喜と感動を与えてきた」、The Erasツアーは「ファンの記憶に末永く残るコンサート」だと記されている。

同様にビヨンセの「Renaissanceツアー」ミネソタ公演の際も、ワルツ氏は「類まれな芸術性」と「力強いメッセージ」を称えて、2023年7月20日をミネソタ州「ビヨンセDay」に制定した。「あらっ、州知事もHive? だったら……間違いなく知事に1票ね」とツィートしたBey Hive(ビヨンセファンの総称)もいた。「ただいまBey Hiveが結束中!」という投稿もあった(ハリス氏が選挙活動のテーマ曲にビヨンセの「Freedom」を起用したのはご存じの通り)。

ワルツ氏は王道ロックも大好きで、筋金入りのブルース・スプリングスティーンのファンでもある。2022年7月にはスプリングスティーンのコンサートチケットを取るのに苦労し、「誰か今日、ブルース・スプリングスティーンのチケットを1枚取れる人はいませんか? 友人に聞いてみてください」とツイートしている。ビヨンセやテイラーと同じく、翌年にはブルース・スプリングスティーンDayも制定されたが、この際ワルツ州知事はBossを「生きる伝説」と称した。



ハリス氏がワルツ氏を副大統領候補に選出したことが公表されると、下院議員の同期だったベト・オルーク氏は2人で一緒にスプリングスティーンのニューヨーク公演に行った時の写真を投稿し、喜びのメッセージを送った(どうやらチケットは取れたようだ!)。

Met Tim Walz on my first day in Congress, sat next to him on Veterans Affairs committee for the following six years. No one fought harder for veterans. And he did it by bringing Democrats and Republicans together to get the job done.

As Governor of Minnesota he codified abortion… pic.twitter.com/yJIjM7Zdb9 — Beto O'Rourke (@BetoORourke) August 6, 2024

「我々は下院議員時代に親しくなり、毎朝一緒にジョギングし……リプレイスメンツ(やるなティム!)、プリンス、ディラン、ハスカー・ドゥといったミネソタミュージックで盛り上がり、家族や故郷について語り合った」とオルーク氏はXに投稿した。

さらに州知事は2019年4月を「ミネソタ州音楽月間」に制定し、リゾやボブ・ディラン、プリンス、リプレイスメンツといったミネソタ出身アーティストの功績を称えた。2023年には州高速道路をプリンスと改名した。

「プリンスは生前ずっとミネソタ出身であることを誇りにしていた。彼が故郷と呼んだ土地で、時代のアイコンを称えるのにこれ以上ふさわしい方法はない」と州知事は制定書に記している。

州知事時代には全米音楽教育協会の「学校音楽教育月間」を通じて音楽教師の地位向上にも努めた他、ムーディー・ブルースの「Long Distance Voyager」やスティーヴ・ウィンウッドの「Arc of a Diver」、ウォーレン・ゼヴォンの「Bad Luck Streak in a Dancing School」など自ら購入したレコードの画像を投稿し、「地元のレコード店でアナログ盤を買おう」と市民に呼びかけた。

投稿には「やっぱりElectric Fetusは一番だ」と、ミネアポリスのレコード店が大絶賛されている。

Electric Fetus for the win. Shop local for your vinyl. pic.twitter.com/D0YUU3TIZI — Governor Tim Walz (@GovTimWalz) December 29, 2023
選挙に対するスウィフティーズやBey Hiveの盛り上がりは、音楽好きでインターネットに夢中のZ世代有権者をハリス陣営が上手く活用したことに始まる。「ココナッツの木」のミームなど、ハリス氏の動画はここ数カ月拡散している。本人もTikTokアカウントを開設し、ランス・バスと一緒にインシンクの「Bye Bye Bye」を口ずさむ動画を投稿した。

「我々選挙陣営がやるべきことは、雑音をかき分け、自分たちのメッセージを各地の有権者に確実に届けること――TikTokはそうしたツールのひとつだ。ひとつの手抜かりもないようにしている」。ハリス選挙陣営のロブ・フラハーティ副部長は先月、ピープル誌の取材でこう語った。

またハリス陣営はXのヘッダーをアルバムと同じイエローグリーンに変え、チャーリーXCXの『Brat』に同調した。『Brat』のビートをバックにしたハリス氏の動画が次々拡散したのを受け、チャーリーXCX本人も「カマラはbratだ」とXで太鼓判を押した。先週末に行われたロラパルーザのステージでも、ケシャが「Blow」のパフォーマンス中にファンが制作した「ココナッツの木」ミームのリミックスを挿入した。

関連記事:テイラー・スウィフト東京ドーム公演初日、時代を彩るポップスターの止まらぬ進化

from Rolling Stone US

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