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自衛隊機は過去にも死亡事故が多発 捜索救助や訓練など過酷な飛行条件で運用

産経ニュース / 2024年4月21日 18時3分

海上自衛隊のSH60K哨戒ヘリコプター(酒巻俊介撮影)

伊豆諸島の鳥島東方海域で20日深夜、訓練中の海上自衛隊のSH60K哨戒ヘリコプター2機が墜落した。2つのフライトレコーダー(飛行記録装置)が近接した場所で見つかっており、防衛省は2機が衝突したとみている。捜索救助や航空偵察、訓練など、自衛隊機は民間機に比べて過酷な条件の下で運用されるケースが少なくない。過去にも隊員が犠牲になる事故が繰り返されている。

昨年4月、沖縄県宮古島沖の洋上で陸上自衛隊のUH60JA多用途ヘリコプターが墜落した。第8師団長の坂本雄一陸将=当時(55)=ら10人が搭乗しており、全員が死亡。中国の海洋進出など周辺の安全保障環境が悪化する中、幹部らが上空から担当地域を確認するための飛行だった。

陸自が今年3月に公表した事故の調査結果によると、右エンジン内で一時的な異常が生じ、出力が緩やかに低下した。左エンジンは故障発生直後、右エンジンを補うため出力を上げ正常に作動したが、その後何らかの異変が生じ、両エンジンとも出力停止に陥ったと結論付けた。

UH60JAはエンジンが2基搭載されているため、片側に不具合があっても安全に飛行できるとされてきた。陸自は両エンジン停止を想定した教育訓練の実施など再発防止策を取りまとめたが、肝心のエンジンの出力低下原因は特定できなかった。今回の事故機は海自仕様のほぼ同型機だ。

このほか、令和4年1月に航空自衛隊のF15戦闘機1機が小松基地(石川県)を離陸直後に墜落し、乗員2人が死亡。平成30年2月には佐賀県神埼市で陸自のAH64D戦闘ヘリが住宅に墜落し乗員2人が死亡、住宅にいた女児がけがをした。

民間人が巻き添えになった惨事としては、昭和46年7月に空自F86F戦闘機と全日空機との空中衝突事故があり、全日空機の乗客乗員計162人が犠牲になっている。

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